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女装ー86
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そこは未来がそんな風に言ってくれるとは思ってなかったのだから、司の方はそんな風に素っ頓狂な声になってしまったのかもしれない。
「え? まさか、僕がそんな風に言うとは思ってなかったとかー?」
「え? あ、いやぁー……」
きっと司の方はそうだったのであろう。 完全に未来から視線を離してしまっているのだから。
「ま、いいけど……普段の僕からはきっと想像出来ない事なんだろうからね。 そうそう、僕の場合には、我儘そうに見えているだろうしね。 でもね、龍のおかげで僕の性格が変われて来たんだよ」
「ふーん、そうなんだ……」
そんな反応をしている所からすると、どうやら司には興味がないように思えて来る。
「だって、龍には色々と教わって来たし……なんていうのか、僕の方は世間知らずのお坊ちゃんだったしね」
今言っていた未来の言葉で「お坊ちゃん」っていう言葉に司は気になったのか、軽く呟くのだ。
「その、お坊ちゃんって?」
「お坊ちゃんって?」
そう聞き返す未来。
「あれ? 司君には言ってなかったっけ? 僕は一応社長の息子なんだけど……。 しかも、既に僕はホテルや玩具作りにも携わったりしてるんですけどー!」
その言葉に飲んでいたジュース吹き出しそうになってしまっていた。
「え? あ、そうなんだぁ……ホテルって……普通の?」
「ラブの方だけど……」
またまた、その言葉に吹きそうになる。
「あ! そうそう! 男性オンリーのラブのホテルだからさ、経営は流石にダメかもしれないからしてないけど、プロデュースみたいなのはしてるかなぁ? 内装とか玩具とか?」
だから部屋にあんなに玩具があったんだ。 と納得する一方で、最初の頃は純一にネットで買ってもらっていたと言っていたような気がするのだが。 きっとそこの所は最近未来がプロデュースするようになったのかもしれない。
「だからさ、今日はそこに速水先生と龍と行く予定」
「……はぁあああいい!?」
それと同時に本当にジュースを吹き出しそうになっている司。
「あれ? そこも速水先生から聞いてないのー? 今日、僕達は速水先生達と一緒にホテルに行く予定なんだけどー!」
「え? 速水先生と龍先輩とで?」
「はい? そこは、司君も入ってるんですけどー!」
「え? はい!?」
そう机を乗り出してまで司は未来に聞いていた。
「それ、まだ聞いてないんですけどー」
「だって、さっき教室で速水先生と話したばっかりだもん。 僕の方も四人でスるの興味あったしー。 だから、速水先生にはオッケーしたんだよねぇ。 しかも、今日着ていたコスプレでっ! だってぇ。 いやいや、僕の方も龍とシたかったから夜が楽しみだしー。 今まで僕と龍に関してはお預け状態だったから、ホント、今日の夜はいつも以上に燃えそうなんだけどなぁ」
本当にいつの間にそんな約束がされていたのであろうか。 っていう位に司は知らなかったようだ。
「え? まさか、僕がそんな風に言うとは思ってなかったとかー?」
「え? あ、いやぁー……」
きっと司の方はそうだったのであろう。 完全に未来から視線を離してしまっているのだから。
「ま、いいけど……普段の僕からはきっと想像出来ない事なんだろうからね。 そうそう、僕の場合には、我儘そうに見えているだろうしね。 でもね、龍のおかげで僕の性格が変われて来たんだよ」
「ふーん、そうなんだ……」
そんな反応をしている所からすると、どうやら司には興味がないように思えて来る。
「だって、龍には色々と教わって来たし……なんていうのか、僕の方は世間知らずのお坊ちゃんだったしね」
今言っていた未来の言葉で「お坊ちゃん」っていう言葉に司は気になったのか、軽く呟くのだ。
「その、お坊ちゃんって?」
「お坊ちゃんって?」
そう聞き返す未来。
「あれ? 司君には言ってなかったっけ? 僕は一応社長の息子なんだけど……。 しかも、既に僕はホテルや玩具作りにも携わったりしてるんですけどー!」
その言葉に飲んでいたジュース吹き出しそうになってしまっていた。
「え? あ、そうなんだぁ……ホテルって……普通の?」
「ラブの方だけど……」
またまた、その言葉に吹きそうになる。
「あ! そうそう! 男性オンリーのラブのホテルだからさ、経営は流石にダメかもしれないからしてないけど、プロデュースみたいなのはしてるかなぁ? 内装とか玩具とか?」
だから部屋にあんなに玩具があったんだ。 と納得する一方で、最初の頃は純一にネットで買ってもらっていたと言っていたような気がするのだが。 きっとそこの所は最近未来がプロデュースするようになったのかもしれない。
「だからさ、今日はそこに速水先生と龍と行く予定」
「……はぁあああいい!?」
それと同時に本当にジュースを吹き出しそうになっている司。
「あれ? そこも速水先生から聞いてないのー? 今日、僕達は速水先生達と一緒にホテルに行く予定なんだけどー!」
「え? 速水先生と龍先輩とで?」
「はい? そこは、司君も入ってるんですけどー!」
「え? はい!?」
そう机を乗り出してまで司は未来に聞いていた。
「それ、まだ聞いてないんですけどー」
「だって、さっき教室で速水先生と話したばっかりだもん。 僕の方も四人でスるの興味あったしー。 だから、速水先生にはオッケーしたんだよねぇ。 しかも、今日着ていたコスプレでっ! だってぇ。 いやいや、僕の方も龍とシたかったから夜が楽しみだしー。 今まで僕と龍に関してはお預け状態だったから、ホント、今日の夜はいつも以上に燃えそうなんだけどなぁ」
本当にいつの間にそんな約束がされていたのであろうか。 っていう位に司は知らなかったようだ。
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