【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

綺羅 メキ

文字の大きさ
上 下
415 / 469

女装ー86

しおりを挟む
 そこは未来がそんな風に言ってくれるとは思ってなかったのだから、司の方はそんな風に素っ頓狂な声になってしまったのかもしれない。

「え? まさか、僕がそんな風に言うとは思ってなかったとかー?」
「え? あ、いやぁー……」

 きっと司の方はそうだったのであろう。 完全に未来から視線を離してしまっているのだから。

「ま、いいけど……普段の僕からはきっと想像出来ない事なんだろうからね。 そうそう、僕の場合には、我儘そうに見えているだろうしね。 でもね、龍のおかげで僕の性格が変われて来たんだよ」
「ふーん、そうなんだ……」

 そんな反応をしている所からすると、どうやら司には興味がないように思えて来る。

「だって、龍には色々と教わって来たし……なんていうのか、僕の方は世間知らずのお坊ちゃんだったしね」

 今言っていた未来の言葉で「お坊ちゃん」っていう言葉に司は気になったのか、軽く呟くのだ。

「その、お坊ちゃんって?」
「お坊ちゃんって?」

 そう聞き返す未来。

「あれ? 司君には言ってなかったっけ? 僕は一応社長の息子なんだけど……。 しかも、既に僕はホテルや玩具作りにも携わったりしてるんですけどー!」

 その言葉に飲んでいたジュース吹き出しそうになってしまっていた。

「え? あ、そうなんだぁ……ホテルって……普通の?」
「ラブの方だけど……」

 またまた、その言葉に吹きそうになる。

「あ! そうそう! 男性オンリーのラブのホテルだからさ、経営は流石にダメかもしれないからしてないけど、プロデュースみたいなのはしてるかなぁ? 内装とか玩具とか?」

 だから部屋にあんなに玩具があったんだ。 と納得する一方で、最初の頃は純一にネットで買ってもらっていたと言っていたような気がするのだが。 きっとそこの所は最近未来がプロデュースするようになったのかもしれない。

「だからさ、今日はそこに速水先生と龍と行く予定」
「……はぁあああいい!?」

 それと同時に本当にジュースを吹き出しそうになっている司。

「あれ? そこも速水先生から聞いてないのー? 今日、僕達は速水先生達と一緒にホテルに行く予定なんだけどー!」
「え? 速水先生と龍先輩とで?」
「はい? そこは、司君も入ってるんですけどー!」
「え? はい!?」

 そう机を乗り出してまで司は未来に聞いていた。

「それ、まだ聞いてないんですけどー」
「だって、さっき教室で速水先生と話したばっかりだもん。 僕の方も四人でスるの興味あったしー。 だから、速水先生にはオッケーしたんだよねぇ。 しかも、今日着ていたコスプレでっ! だってぇ。 いやいや、僕の方も龍とシたかったから夜が楽しみだしー。 今まで僕と龍に関してはお預け状態だったから、ホント、今日の夜はいつも以上に燃えそうなんだけどなぁ」

 本当にいつの間にそんな約束がされていたのであろうか。 っていう位に司は知らなかったようだ。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

寮生活のイジメ【社会人版】

ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説 【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】 全四話 毎週日曜日の正午に一話ずつ公開

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

柔道部

むちむちボディ
BL
とある高校の柔道部で起こる秘め事について書いてみます。

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

年越しチン玉蕎麦!!

ミクリ21
BL
チン玉……もちろん、ナニのことです。

処理中です...