【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

綺羅 メキ

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女装ー67

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「あ……」

 そう思わず口にしてしまう司。 それと同時に片手で顔を押さえるのだ。

 まさかさっき未来が口にしていた事を本当に実行していたとは思ってなかったのかもしれない。

 未来はベッドの上で、一人で堂々と玩具を中に入れてまでヤっていたのだから。

 そこにため息を吐くと、司は自分の制服を纏め部屋を出る。

 このまま部屋に居たって、未来の事だから司が居ても問題無しに一人でヤってるだろう。 そんな場所に居られる訳もなく、司は洗濯機に制服を放り込み、洗濯機の前にあるベンチへと腰を下ろす。

 未来というのは、そういう事に関して羞恥心というのは無いのであろうか。 本当に正々堂々と一人でそういう事を平気でしているのだから。

 司だったら、あんなに堂々と人前で自分のモノを扱こうと思わないのだから。

 だが世の中にはみんなそれぞれ性格が違う人間が沢山いるのだから、未来みたいな性格も居れば、司みたいな性格の人も居るという事だろう。

 そんな事を考えていると、洗濯機が終わりましたよ。 という電子音を響かせるのだ。 そこからは、乾燥機の方に制服を放り込み再びベンチに座って待つ司。

 それから乾燥機も方も終わらせると、ふかふかになった制服にスリスリとし、部屋へと戻って行く。

 きっとこれだけ時間を潰したのだから、未来が一人でシているのは終わっているだろう。 しかも一人でなのだから早く終わってしまうもんだ。

 そう気分的にはスキップでも踏みそうな感じで戻って来た司だったのだが、ドアを開けた瞬間に視界に入って来たのは、未だにベッドの上で一人甲高い声を上げている未来の姿だった。

 一瞬、ドアの前で固まっていた司だったのだが、誰かが廊下にいる気配に気付き、思わず部屋の中へと入ってしまっていた。

「あ……」

 そこに自己嫌悪してしまう司。

 確かに今の状況では、二択しかなかったのかもしれないのだが。

 そう廊下に居て、その誰かに怒られるか。 そこはもう大人しく部屋に入って未来のを見るか。 という事なのだから。

 多分、今廊下に人の気配を感じたのは、寮長だろう。 もう夜の九時半を過ぎているのだから、生徒達はもうとっくに部屋の中にいなきゃならない時間だったのだから。 そう用事があるのなら廊下に出ててもいいのだが、用事が無い者に関しては怒られたり、更に罰としてトイレ掃除をさせられたりするのだから。

 仕方なく司は部屋の中に入ると、制服をハンガーへと掛けるのだ。

 そこで未来の隣にある司のベッドへと横になりたいのだが、その横では未来が一人でシている姿だ。

 こんなんでは休ませたい体も休ませる事は出来ないだろう。
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