【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

綺羅 メキ

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女装ー64

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 それから二人は教室へと向かう。

 今度は二人だからだったのであろうか。 司の方も怖からずに教室の方へと向かう事が出来たようだ。

 それからは純一が学校と寮へと向かえるドアまで行き司の事を見送ると、純一の方も帰宅するのだった。

 寮の方へと戻った司。 当然、未来には弄られたようで、

「司君さぁ、トイレにしては遅かったんじゃないの?」

 帰宅して来た司に向かって、ベッドの上でうつ伏せの状態でスマホを弄りながらお菓子を食べている未来。

「……へ? え? ああ、ま、まぁ……そこは、いいじゃんかぁー。 とりあえず、吉岡君は気にしないでさ……」
「え? えー! だってぁー、今さ、僕の方は欲求不満なんだよー。 なら、人のそういう事聞いたっていいんじゃないのー?」

 そこに吹きそうになる司。 まだ司は何も未来には言ってないのに、既に純一と司がシてきた前提で話をしてくるのだから。

「あー! その顔は速水先生とシてきたー! っていう顔でしょー! もう! 司君ってば、そういうのバレバレなんだからさぁー! で、今日はどうだったの?」

 未来は司の側によると、ここぞとばかりに聞くのだ。

「あー、いやぁー。 流石にそれは……」
「え、えー!? 司君はクラスメイトで一番大事な友達で寮でも一緒の僕に言えないのー? それって、一番の友達って言えなくない? だってさ、一番の友達っていうか、親友って何でも言える仲っていうのが親友って言えるんじゃないのかなぁー? 僕的には司君の事を親友って思ってるから、司君には何でも話しちゃうんだけどなぁー」

 そう寂しそうに悪びれる事もなく話してくる未来に、完全にたじたじ状態の司。

 しかも、そこまで言われてしまうと何だか言い返せないような気がしてくるのは気のせいであろうか。

 一瞬、頭を抱えそうになったのだが、同室なのだから逃げられる訳もなく、親友とまで言われてしまったのなら逃げる方が失礼だと思ったのか、司の方は観念したかのように、

「あの後、純ちゃんが俺の後を追ってトイレにまで来て、それで、純ちゃんに……」
「だよねぇ。 じゃなきゃ、ここまで遅くならないもんねぇ。 だって、もう夜の九時だよー! 今は文化祭の準備で六時位までは教室に残ってたけどさぁ。 それでも、トイレに三時間もかかる訳がないじゃん。 で、今日は司君は速水先生とトイレでヤったんでしょう? じゃあさ、どんな体位でヤったの?」

 未だ立ったままで下からの目線で目をキラキラとさせながら司に話を聞いている未来。

 本当に未来の場合にはそういう事に関して興味というのか、今後の参考にしたいというのか、きっとそんな感じなのであろう。 だからこう悪意ではなく純な気持ちで聞いているのだから悪い気がしないのかもしれない。
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