【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

綺羅 メキ

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女装ー38

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「分かってるからー! だけど……」
「何かな?」

 純一は計り終えると、未来に言う。

「はい! 胸囲は終わりだね」

 純一はそう言うと、司に巻いていたメジャーを外すのだ。

「次はウエストねぇ」

 もう未来の方はノリノリだ。

「はいはい……」
「ちょ……マジで、勘弁だって!」
「……で、神田君……さっきの話の続きは?」

 純一はそう言いながら未来に言われた通りに、次にウエストにメジャーを巻き付ける。

「もう、ちょ、ダメだってぇ! ちょ、吉岡君! 速水先生と交代してぇー!」

 そう司は懇願するように言うが、

「司君には速水先生がいいでしょうよ」

 と言うだけで交代する気はないようだ。

「司君は意識し過ぎだよー。 計り手が速水先生だからってねぇ」

 本当に未来は図星を突いて来る。 だから司は未来に対して何も言えなくなるのだ。

「はい! 終わり! 次は何処かな?」
「身長と腕の長さと、足の長さもお願いしまーす」

 しかし何処まで細かく計るのだろうか。 もうそろそろ服を着てもいいんじゃないかと思う司。

 寒いのも少しあるが本当にみんなの視線が痛い位に司に向けられているから、恥ずかしくて仕方がない。

 暫くして、純一の『終わったよ』という声に安堵の溜め息を司は漏らす。

 もう終わったのなら、後は制服を着るだけだ。

 司は床に落ちている自分の制服を拾うと、着始めるのだ。
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