【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

女装ー28

　そう純一は一旦、言葉を区切ると、いつもの教師の顔へと戻る。

「君はさ、授業さえ寝ないで聞けば、理解出来る子なんだよ。　自分は馬鹿だから、出来ない……って決めつけてないかい？　だから、授業中つまらなくて寝てしまうんじゃないかな？　それに馬鹿なら、普通は昼間の学校には入れないだろ？」

　司は純一にそう言われて頭を傾げる。

「集中すれば、出来るのだよ。　現にテストの時は結構、点数はいいからね。　ここの編入テストもそこそこいい点数だったんだけどな。　それを踏まえて総合的に言うと、やはり君は授業中に寝ないことをお勧めするよ。　もし、今後寝た場合、私から個人レッスンを受けることにする」
「へ？　何なの？　その個人レッスンって……？　まさか、勉強って言っておいて、違うことする気じゃないだろうな？」

　司はふざけた顔をしながら見上げるが、どうやら純一が言っている『個人レッスン』とは本気で勉強のようだ。　ニヤケもしないで普通の顔で司のことを見ていたのだから。

「本気で個人レッスンだったのー？」
「そういうことだけど」

　司は未だに純一の行動を把握してないのであろう。　純一が真面目の時とふざけている時がまだ分からないようだ。

「それとも、神田君は『個人レッスン』と聞いて、やはり、思春期の高校生だから、そっちの方を思い浮かべてしまったのかな？」

　純一はクスクスとしながら言うと、司の方は顔を真っ赤にさせてしまう。