【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

女装ー26

　純一は司の目を見ながら、指折り言う。

「そ、それは……俺にも分からないんですけど……。　なんて言うんでしょうか？　何か分からないんですけど、眠くなってきてしまうんですよね」
「じゃあ、君はちゃんと睡眠がとれていないって事なのかな？」
「ちゃんと寝てると思うんですけどね。　昨日だって、寝たのは確か十二時位でしたし。　それで、朝はいつも通りに七時起きしましたけど」

　純一は少し考えると、

「睡眠は十分に採れてるみたいだが、問題は何で授業中に寝てしまうか……だよね？　ま、今日は午前中の授業は寝ないで頑張っていたようだけど。　だけど、午後からの伊藤先生の授業では危なく寝てしまいそうになっていた……って事かな？」

　その純一の言葉に眉をピクリと動かす。

「その反応はもう、そのことが私のとこに回っていてビックリしてるようだね」

　その言葉に更に司は目を丸くするのだ。

「はい！　ビンゴ……」

　純一は司の目を見ながら、手の平を目の前にあるテーブルに乗せる。

「でも、頑張って寝なかったって聞いたけど……」
「だって、あの時、伊藤先生は何もしないで何も言わないで、ただ、俺の前に立ってるだけで……なんだろ？　とめっちゃ怖く感じたんですよね。　だから、起きていられたのかもしれません」
「今度っからはそれを忘れずに……だよ」
「だけど、伊藤先生は今日は何もしてくる気配がなかったんですけど……？　そういつもなら、ちょっかいとか出して来るのに……」
「あー！　それかい？」

　純一はクスリとすると、