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女装ー16
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こんなことは今までになかったことだ。 司自身もあまり怒らない性格である為に、今のことは本当に心を痛めた出来事だったようだ。
そうこうしてるうちに二時間目のチャイムが鳴る。
いつも明るい司は溜め息を吐き体を起こす。
そして未来に言われた通りに真面目に授業に取り組もうとしていた。
そのまま司は二、三時間目と、午前中の授業は起きて真面目に勉強に取り組んでいたのだ。
それから、お昼の時間になると、未来から司に声を掛ける。
「司君」
そう笑顔で未来は立ち上がった司を見上げる。
「司君ってさぁ、やれば出来るんだから、頑張ってみたら?」
「……へ?」
いきなり今まで無視されてきた未来に声を掛けられ、司の声が裏返る。
「司君は分からないかな? 今まで、僕が無視してた理由」
「そ、そないなこと分かる訳ないじゃん」
司は何だかあまりの嬉しさに瞳に涙を溜めていた。
「さっきのはわざと無視したの……で、司君はどう変わるか僕が司君を試してみたんだけど」
「はい? よく分からないんですけど」
「まぁ、いいから、いいから……」
未来はそう言うと、司の背中を押し食堂へと向かう。
「あのねぇ、今さぁ、司君は僕に無視されていたでしょ? その時、司君はどんな気持ちだった?」
食堂に入り列に並びながら未来は司に聞く。
「あー、なんだろな? 寂しかった……かな?」
「そして、何でか勉強を真面目に受ける気になってたしねぇ」
「それと何か関係してるのか?」
「勉強は関係してないかもしれないけどー、何でか勉強に身が入ってたよね?」
そうこうしてるうちに二時間目のチャイムが鳴る。
いつも明るい司は溜め息を吐き体を起こす。
そして未来に言われた通りに真面目に授業に取り組もうとしていた。
そのまま司は二、三時間目と、午前中の授業は起きて真面目に勉強に取り組んでいたのだ。
それから、お昼の時間になると、未来から司に声を掛ける。
「司君」
そう笑顔で未来は立ち上がった司を見上げる。
「司君ってさぁ、やれば出来るんだから、頑張ってみたら?」
「……へ?」
いきなり今まで無視されてきた未来に声を掛けられ、司の声が裏返る。
「司君は分からないかな? 今まで、僕が無視してた理由」
「そ、そないなこと分かる訳ないじゃん」
司は何だかあまりの嬉しさに瞳に涙を溜めていた。
「さっきのはわざと無視したの……で、司君はどう変わるか僕が司君を試してみたんだけど」
「はい? よく分からないんですけど」
「まぁ、いいから、いいから……」
未来はそう言うと、司の背中を押し食堂へと向かう。
「あのねぇ、今さぁ、司君は僕に無視されていたでしょ? その時、司君はどんな気持ちだった?」
食堂に入り列に並びながら未来は司に聞く。
「あー、なんだろな? 寂しかった……かな?」
「そして、何でか勉強を真面目に受ける気になってたしねぇ」
「それと何か関係してるのか?」
「勉強は関係してないかもしれないけどー、何でか勉強に身が入ってたよね?」
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