【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

女装ー12

　流石に司の目の前で大きな声で名前を呼ばれたら、気付かない訳がないだろう。

　司は驚いた顔をし何故だか大きな返事をしながらその場に立つと、勢い余って立った為か椅子だけが音を立てて後ろに倒れてしまうのだ。

　その姿に呆れた顔をする純一。

「君は相変わらずだね。　何をそんなにボッーとしてたんだい？　お願いだから授業中は寝ずに授業を受けるように」

　そう純一の方は司に対し少し喝を入れると、教壇へと戻って行く。

　その言葉に拍子抜けしたのは司の方だ。　司の方は学校に来てから純一に対し意識していたのだが、純一の方は学校に入ってからは司に対し、あまり意識していないというか、どうやら学校とプライベートは別にしているようだ。

　司は席に座ると、隣りに居る未来に小さな声で話掛ける。

「司君……今は学校なんだから、あまり速水先生を意識しなくていいんじゃない？　速水先生もいつもと変わらなく司君と接してる訳だしね」

　司は未来に今自分が思っていたことを言われ、

「それが、いいみたいだしな」

　と答える。

　流石は大人と言うべき所なのか、しっかりと純一の中では学校とプライベートは別れているようで、司もそれに安心し司も純一を見習い学校とプライベートは分けるようにせることにした。

　そして簡単にＨＲは終わり授業を始める純一。