【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

女装ー3

「え？　へ？　ほら、今日は一時間目から、純ちゃ…じゃなくて、速水先生の授業やろ？　せやから、名前の言い方、間違われないようにしないとな、って思ってな」
「そっかぁ、司君、速水先生と付き合ってから初めての授業だもんねぇ」

　その未来の言葉に顔を赤くする司。　自分で言うんなら何とか平常心を保つことが出来たが、他人に改めて言われると恥ずかしかったのだろう。

「ま、まぁな……」
「速水先生のことだからさ、食堂から一緒かもしれないよー」

　そう未来は何だか司をからかうのが楽しいのか、先程とは違い笑顔で司に言うのだ。

「……え？」
「だから、速水先生のことだからー、食堂から一緒かもよーって…」

　二度も同じこと言わなくても俺の耳には聞こえてます。　とでも言いたかったのだが、何だかよく分からないような事が司の事を襲ったようだ。

　恥ずかしいような、どうしたらいいのであろうか、純一の顔をまともに見ていられるかとか平常心でいられるか等だ。

「用意出来た！　司君行くよ！」

　未来はそう言うと、さっきまでの暗いテンションはどこにやら未来は司の手首を取り部屋を出る。

　寮の廊下はまだ生徒達がガヤガヤと騒ぎながら食堂へと向かっていた。

　その中を未来は何故だかスキップをしながら通り抜けて行く。　だが司は朝からそんな気分にはなれない。　ただ未来のスキップに引っ張られ食堂に向かっている状態だ。