【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

綺羅 メキ

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思い出ー81

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「ちょ、タンマぁー! それだけはマジ無理だからぁー!」」
「ま、司君もそのうち、玩具を使うことになるだろうけどねぇ」
「絶対に俺は使わねぇぞー!」
「使うようになるって! だって、速水先生夜はここに来れないだろうしー、昼間は学校で忙しそうだしー、平日は司君に相手してくれる暇ないんじゃないの? だから、速水先生のが恋しくなって、自分を慰める為に絶対に使うようになつんだって!」
「あー! マジで、ぜってぇー、使わないって!」

 二人はそこで小学生のようなくだらない喧嘩を始めてしまう。

「なら、何か賭ける?」
「何を賭ける?」
「そうだねぇ?」

 未来は司の上に乗ったまま考えると、

「速水先生と別れるとかは?」
「はい?」

 あまりにも突拍子もない言葉に司の声は裏返ってしまったようだ。

「そん位賭けておかないとでしょー! だってさ、そういうのって、それ位のレベルなんだからねぇ」
「それは、絶対にダメだってぇー」
「じゃ、自信ないの?」
「そういうことじゃなくてさぁ、ほら、やっぱさ、好きな人を賭けの対象にしちゃ、ダメだって意味なんだってぇ」

 司は頬を掻きながらも顔を赤くし、変に甘えたような声で未来に向かい言うのだ。

「なーんだ司君ってさ、本気で速水先生のこと好きなんじゃん」

 そこまで直球で言われると、まだ、そういうことに慣れてない司は更に顔を赤くする。

「そうなんでしょー」

 と逆にその言葉で司は未来に問い詰められてしまったようだ。

 司は近くにあった布団を掴むと、顔をそれで隠し、

「ああ、そうだけどさ……」

 そう観念したかのように言うのだ。

「やっぱり、そうなんじゃん!」

 と未来は笑顔で司に向かって言い満足したのか、司の上から降りるのだ。

「司君さぁ、一緒にお風呂入ろうかぁ?」
「もう、勘弁してってぇー」
「大丈夫! もうさ、司君のことイジメないからー」
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