【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

思い出ー79

「そうだ！　昨日は龍と一緒だったんだっけ？」

　そう言うと未来は、まだ寝ている龍の体を抱き締める。

「んー……」

　そう龍の口から声が漏れ、龍は慌てた様子で目を擦り未来のことを見つめるのだ。

「ゴメン……起こしちゃった？」

　そう布団の中から未来は龍のことを見上げる。

「なーんだ……お前だったのかぁ」

「何それー！　僕が居ちゃいけないような言い方じゃない？」
「違うよ。　いつもと違ったから、ちょっと焦っただけだ。　いつもは俺も違う奴と寝てるだろ？　眼鏡の生徒会長さん。　だから、お前んとこに来てるの忘れてて、一瞬、そいつだと思っちまった訳だぁ」
「ひっどーい！　僕のことをあの生徒会長さんと間違えるなんてさぁ」

　未来は頬を膨らませて言う。

「ゴメンって……未来……ごめんなさいのキスするから、許してくれよー」
「うん！　いいよー」

　龍がそう言うと未来は途端に態度を翻し笑顔になると、龍のお腹の上に乗る。

「やっぱ、お前は可愛いなぁー」

　龍は未来の体を抱き締めると、朝からお互いの唇を重ねる。

「ん……龍……」
「何だ？」
「僕が今好きなのは龍だからね」
「分かってる。　俺が好きなのも未来だからな」
「うん！」

　そう未来は元気よく返事をすると、起き上がる。

「毎日こうならいいのにねぇ」
「そういう訳にはいかないだろ。　それに毎日朝、こんなことしてたら遅刻しちまうからな」
「そっか……流石に、それはダメだよねぇ」

　龍は起きると着替え、

「じゃ、また、明日な」
「えー！　もう、行っちゃうのー！？」