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思い出ー78
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そうは言うが、まだハッキリとは言えない龍。 結城のあの気持ちを書いた手紙を見てから龍の心の中は変に揺らいでいるようだ。
いや本来ならば揺らいではいけない所なのだが、龍にとっては初めての経験でどう対処していいか分からなかったのかもしれない。
龍自身、未来のことが本当に好きだ。 だけど未来の近くにこんなにも未来を好きな人がいて龍よりも長い時間未来と一緒にいて、その想いを告げられていない人のことを考えると気持ちが揺らいでしまう。
「龍……どうしたの? 今日の龍……変だよ? いつもポーカーフェイスなのに今日はそれが崩れてない? 何かあった?」
その心配そうに言う未来に龍は、
「あ、ああ、大丈夫だ」
龍は未来にそう言うが、やはり大丈夫そうには見えない。
「いいから、も、寝ようぜ」
そう何とか誤魔化すように言う龍。
「ぅん、分かった」
そう言う未来だが、やはりまだ不満がありそうな気がしたが、龍は未来の体を包み込むように抱き締める。
「おやすみ……」
龍はそう言うと、未来の額へとキスをするのだ。
「ぅん……」
未来は既に眠そうだったのか、大人しく頷き瞳を閉じる。
次の朝。 窓から差し込む太陽の光りで目を覚ます未来。
「んー、まだ、眠い……」
と言い。 布団の中でモゾモゾとし横を向くと、龍の姿があることに気付く。 そして未来の首の下には龍の腕があった。
「龍……?」
龍の姿に起きた直後はハテナマークだった未来だったのだが、途端に昨日のことを思い出し、
いや本来ならば揺らいではいけない所なのだが、龍にとっては初めての経験でどう対処していいか分からなかったのかもしれない。
龍自身、未来のことが本当に好きだ。 だけど未来の近くにこんなにも未来を好きな人がいて龍よりも長い時間未来と一緒にいて、その想いを告げられていない人のことを考えると気持ちが揺らいでしまう。
「龍……どうしたの? 今日の龍……変だよ? いつもポーカーフェイスなのに今日はそれが崩れてない? 何かあった?」
その心配そうに言う未来に龍は、
「あ、ああ、大丈夫だ」
龍は未来にそう言うが、やはり大丈夫そうには見えない。
「いいから、も、寝ようぜ」
そう何とか誤魔化すように言う龍。
「ぅん、分かった」
そう言う未来だが、やはりまだ不満がありそうな気がしたが、龍は未来の体を包み込むように抱き締める。
「おやすみ……」
龍はそう言うと、未来の額へとキスをするのだ。
「ぅん……」
未来は既に眠そうだったのか、大人しく頷き瞳を閉じる。
次の朝。 窓から差し込む太陽の光りで目を覚ます未来。
「んー、まだ、眠い……」
と言い。 布団の中でモゾモゾとし横を向くと、龍の姿があることに気付く。 そして未来の首の下には龍の腕があった。
「龍……?」
龍の姿に起きた直後はハテナマークだった未来だったのだが、途端に昨日のことを思い出し、
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