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思い出ー65
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それを未来に伝えるのか龍は悩む。 だが結城には未来には伝えるなっていう雰囲気はあった。
じゃあ結城は未来に何も告げずに仕事を辞めてしまうのだろうか。 それは何だか寂しいような気がする。
とりあえず明後日まで未来とは会えない。 龍はそのことを明後日までに考えることにしようと思うと、後一ヶ月内にまで迫った文化祭に向けて練習を始めるのだ。
龍のパートはドラム。 部屋には流石にそんな物を持ち込める訳も行かず、その辺にある雑誌やコップを床に置きドラムのだいたいの配置につけ練習を始める。
とりあえず練習しないよりかはこんな物で練習をしといた方がいいだろう。
その頃、未来は部屋に帰り、まだ司がいないことに気付く。
「まさか、司君……今日は帰って来ないつもりなんじゃないの?」
それを確認する為に未来は部屋を出て、涼が居る寮管理人室に向かうのだ。
未来はそういう気になった事があると、何でもかんでも聞いてしまうタイプなのだから、それを直ぐに実行すべく行動へと移す。 そう気になった事を聞かないと落ち着かないからであろう。
まだまだ廊下で騒いで居る生徒達の中を抜けて、一階にある寮管理人室まで来ると、未来は笑顔で、
「涼ちゃーん」
と呼ぶのだ。
「何ですか? 未来君」
「ん? 今日、僕と一緒の部屋の司君は帰って来るのかなぁ? って思ってねぇ」
「司君って?」
どうやら涼は下の名前ではピンと来なかったらしい。 そして涼は未来の言葉に少し考えると、
じゃあ結城は未来に何も告げずに仕事を辞めてしまうのだろうか。 それは何だか寂しいような気がする。
とりあえず明後日まで未来とは会えない。 龍はそのことを明後日までに考えることにしようと思うと、後一ヶ月内にまで迫った文化祭に向けて練習を始めるのだ。
龍のパートはドラム。 部屋には流石にそんな物を持ち込める訳も行かず、その辺にある雑誌やコップを床に置きドラムのだいたいの配置につけ練習を始める。
とりあえず練習しないよりかはこんな物で練習をしといた方がいいだろう。
その頃、未来は部屋に帰り、まだ司がいないことに気付く。
「まさか、司君……今日は帰って来ないつもりなんじゃないの?」
それを確認する為に未来は部屋を出て、涼が居る寮管理人室に向かうのだ。
未来はそういう気になった事があると、何でもかんでも聞いてしまうタイプなのだから、それを直ぐに実行すべく行動へと移す。 そう気になった事を聞かないと落ち着かないからであろう。
まだまだ廊下で騒いで居る生徒達の中を抜けて、一階にある寮管理人室まで来ると、未来は笑顔で、
「涼ちゃーん」
と呼ぶのだ。
「何ですか? 未来君」
「ん? 今日、僕と一緒の部屋の司君は帰って来るのかなぁ? って思ってねぇ」
「司君って?」
どうやら涼は下の名前ではピンと来なかったらしい。 そして涼は未来の言葉に少し考えると、
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