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思い出ー47

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 小学校の参観日は両親ではなく未来には関係のない執事の結城。

 結城は二十歳位から未来に仕え吉岡家に雇われていた。 だから今では三十歳ではあるが結城は童顔なのであろうか、まだまだ見た目は二十歳代後半に見える。 少し長い髪は後ろで束ね結んでいて後ろで結んでいる髪が届かないその横髪は横に流れていた。 そして目には銀縁の眼鏡を掛けているのだ。

 幼少の頃から結城と未来は一緒に居る筈なのに、どうしても仲は良くなれない。

 未来は何か気にいらないことがあれば執事である結城に当たっていた。 だが結城は怒れない身分だからなのか、それとも未来はこういう性格だからと思って何も言わないのか? というのは分からないのだが、そこの所は結城からしてみたら気にしてないからようにも思える。 だがそれが行けなかったのであろうか。 誰にも怒られないで育てられた未来は自由気ままな性格で世間知らずのままここまできてしまったのだから。

 車はガレージの中へと止まり、

「未来おぼっちゃま到着致しました」
「ああ、うん。 ありがとう……」

 そう未来は照れくさそうに、ぶっきらぼうに視線も合わせず、とりあえず結城にお礼を言うと龍と一緒に車を降りていく。

 龍は未来の後に付いて、未来の部屋に向かうのだ。

 この家には表玄関と裏玄関があって両方共に立派なドアをしている。 日本のドアは引きが基本だが未来の家のドアは押しドアでもあった。

 そして玄関で靴を脱がずに、そこまで洋風にこだわっているのだろう土足で家の中に入ることが出来るのだ。

 未来の家の床はカーペットで出来ていて、家は木造で出来ているのか、床を歩く度に体重の重みでコツンコツンとカーペットで音は一応籠もられてはいるが響き渡る。

 廊下はランプのような淡い光りに照らされていた。

 未来は二階まで上がると幾つもの白いドアがある中、一番奥にある自分の部屋に向かう。
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