【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

綺羅 メキ

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思い出ー46

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 まず車で門を抜けると、庭には緑色の芝生が広がり道側にある壁には茶色のレンガが使われている。 それを抜け家の間にある裏庭に通じる道を抜けると、緑溢れる庭があるのだ。 そこには薔薇の花や季節に応じて花が咲き乱れる庭でもある。 そこは未来の母の趣味なんであろう。 未来の母親も庭の手入れもするが、一番は吉岡邸専属庭師のおかげでもあってかいつも綺麗な庭が保られていた。

 その庭と家の間にあるレンガの道を抜けるとガレージが見えて来る。 ガレージには吉岡家所有の車が三台あるのだが、今日は一台も車が無いということは未来の父親も母親も寂しいことに家にいないということなんであろう。

 そんな光景に未来は少し寂しさが湧いて来ているのか切ないような表情をしていた。

 未来の両親は本当にいつもいない。 仕事で忙しいのは分かっているが、それでも一応未来の父親と母親だ。 未来だって、たまに家に帰って来た時位会いたいとは思う。

 今は流石にこの年になって母親や父親に甘えたいとは思わないが、流石に顔を見れないのは寂しいのであろう。

 小学校いや、もう未来が物心付いた時には未来の両親は家にいなかった。 未来の父親は会社の社長。 母親はいつも父親の傍に付いて秘書みたいなことをしていて、夫婦はいつも一緒ではあったのだが、子供である未来は執事である結城に任せられていた。 だから未来が気付いた時には、未来の近くには父親や母親ではなく結城が居たのである。 だからなのか未来は結城に甘えていたのかもしれない。 そう一般からしてみたら未来が結城に出ている態度というのは少し傲慢かもしれないのだが、小さい頃から未来の事を見て来ている結城からしてみたら、これが未来の性格だという事を知っているから別に気にして無い所なのかもしれない。
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