【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

思い出ー44

　どういう風の吹き回しなのであろうか、いつもの未来なら何か物を買ったら後は執事に任せて家に持ち帰らせるのに今日は未来が持って帰ると言っている。

　龍はそこが不思議に思ったが、未来がそうしたいのなら、未来に任せることにしたようだ。

　そして龍は未来の後にお風呂場から上がると、タオルで体を拭き洋服へと着替える。

「龍！　用意出来た？」

　そう笑顔で言う未来。

「あ、ああ……出来たぜ。　んじゃあ、行こうか」
「うん！」

　龍は未来の肩に腕を回すと部屋を出て行く。

　そしてエレベーターを使い下に降りると未来の執事が待っている駐車場へと向かうのだ。

　だが、また新たに未来のことに関して龍が気付いたことは執事を使わずに車に乗り込んだことだった。

　未来は元から素直な性格で、人から言われたことは守るタイプなのであろう。　龍はそんな未来に安心すると龍も車へと乗り込む。

「もう、今日は用事が終わったから、家に帰ってくれると嬉しい」

　そう言う未来。　龍は安心した顔をするのだが、一方そう未来に言われた執事は驚きを隠せないようだ。

　行きの時とは未来の態度が正反対なこと、未来にしては執事に対して綺麗な言葉にビックリしているのだろう。

「かしこまりました。　未来おぼっちゃま」

　だが直ぐに執事はいつもの顔に戻り、車を運転し始めると未来の家へと向かう。