288 / 469
思い出ー43
しおりを挟む
「じゃあさぇ、恋人がいない人はココ冷たいもんなの?」
そう未来は真顔で龍のことを見上げる。
『おい……やっぱり、そっちだったのかよ』と一瞬、龍は頭を抱えたくなったが、未来の体を抱きしめ、
「ゴメン。 それはない……人間はみんなココが温かいもんなんだよ」
「それは知ってる」
そう笑顔で答える未来に対し龍は困った顔で未来を見つめるのだ。
「もっと、もっと内面のこと……確かに恋をしてる時は胸が熱くなる位だもんねぇ」
未来は龍の胸を突つきながら言う。
「あ、ああ……内面はなぁ。 それはお前が居れば俺はいつまででも熱いままだからな」
「僕もー! 僕は龍さえ居れば十分だからね」
お風呂はもうとっくにぬるい筈なのに、そのぬるさを感じない程に未だ熱い二人。
「あー! そうだ! 早く出ようよ!」
そう言うと未来はお風呂場を立ち上がる。
「どうしたんだ? 急に立ち上がったりして……」
龍の方も未来に釣られてその場に立つのだ。
「外に家の執事待たせてるんだったよね」
「あ、ああ、そうだったな」
未来の言葉に龍はそのことを思い出すと、安心した顔をする。
「なら、出ようか……」
「ぅん! 出たら、一回、家に向かうよー!」
「……へ?」
「いいでしょー、今日買った洋服置いてこなきゃならないんだからさぁ」
「ああ、それは構わねぇけどさ」
そう未来は真顔で龍のことを見上げる。
『おい……やっぱり、そっちだったのかよ』と一瞬、龍は頭を抱えたくなったが、未来の体を抱きしめ、
「ゴメン。 それはない……人間はみんなココが温かいもんなんだよ」
「それは知ってる」
そう笑顔で答える未来に対し龍は困った顔で未来を見つめるのだ。
「もっと、もっと内面のこと……確かに恋をしてる時は胸が熱くなる位だもんねぇ」
未来は龍の胸を突つきながら言う。
「あ、ああ……内面はなぁ。 それはお前が居れば俺はいつまででも熱いままだからな」
「僕もー! 僕は龍さえ居れば十分だからね」
お風呂はもうとっくにぬるい筈なのに、そのぬるさを感じない程に未だ熱い二人。
「あー! そうだ! 早く出ようよ!」
そう言うと未来はお風呂場を立ち上がる。
「どうしたんだ? 急に立ち上がったりして……」
龍の方も未来に釣られてその場に立つのだ。
「外に家の執事待たせてるんだったよね」
「あ、ああ、そうだったな」
未来の言葉に龍はそのことを思い出すと、安心した顔をする。
「なら、出ようか……」
「ぅん! 出たら、一回、家に向かうよー!」
「……へ?」
「いいでしょー、今日買った洋服置いてこなきゃならないんだからさぁ」
「ああ、それは構わねぇけどさ」
0
お気に入りに追加
157
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる