【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

思い出ー39

　未来は荒く呼吸を繰り返しながらも、

「あのさ……龍？　僕が最初に……ハァ……ハァ……龍にお願いしたじゃない？　今日はハァ……ハァ……何もかも……忘れる位に……激しくしてって……だから、龍は……そうしてくれたんじゃないの？　……ハァ……ハァ……僕は……そうだと思っていたんだけど……謝るのは僕の方だと思うよ」

　龍はその未来の言葉に反応し、今まで未来の肩に埋めていた顔を上げる。

「確かに……そうだった……だけど、何かお前の声が悲しそうに聞こえたからさ。　やっぱ、俺にはお前に意地悪することなんて出来ねぇよ。　だから、ゴメンな……」

　龍はそう言うと未来の顔を愛おしそうに見つめ、未来の額にも汗が流れてきているのを手で優しく拭う。

「俺はお前に意地悪をしたい訳じゃねぇ……愛したいんだ。　だから、もう、意地悪なことはしねぇよ。　今まで苦しかっただろ？」
「でもね。　龍のおかげで何もかも忘れられてたよ」

　そう未来は龍に笑顔を向ける。

「そっか……」

　龍は一つ返事をすると未来の額や頬に愛おしそうにキスを落とし、最後に優しく唇にもキスを落とす。

「ん……龍……」

　未来も龍のことを愛おしそうに見つめると、龍は未来が何か言いたいことが分かったのであろう。　未来に笑顔を送ると、

「未来が今言いたい言葉が分かった。　俺が今、それを言うから言うんじゃねぇぞ」

　未来は龍にそう言われて笑顔になると、龍が言いたいことを待つ。

「俺のことを……あ……」

　龍の声と重なるように未来も、

「愛してる……だよ。　当たってたね……流石ー、龍！」

　語尾にハートマークが付きそうな声で未来は言うと、龍の首に両腕を回す。

　そして未来自らも龍の唇にキスをするのだ。

「ん……未来？」