【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

思い出ー30

　しかしいつもと違う龍に少し怖さを感じる未来。

　瞳に溜まっていた涙は次第に溢れ未来の顔を濡らし、涙の跡を付けると、それはやがてシーツを濡らす。

「龍……」

　そう未来は好きな人の名前を呼びながら首を横に振る。

　流石に龍は未来の様子に気付いたのか、

「大丈夫か？　まさか、今の俺が怖かったとでも言うのか？」

　そう言いながら優しそうな笑みを浮かべ龍は未来の頭を撫でるのだ。

　その龍の質問に対し未来の性格なんであろう。　未来は龍から姿勢を外すとこうハッキリ言う。

「確かに怖く感じたんだけどね」

　言葉を一旦切ると、龍の視線に合わせ、

「いつもと違って、気持ちいいのー！」

　そう未来は笑顔で答える。

「そうか……なら、このまま俺がリードしていいんだな。　それにいつもとは違うから、興奮してんだろ。　お前もさ」
「当たり前じゃーん！　少しやっぱ、いつもと違う龍は怖いけどー、僕が好きなのは龍だもん」
「そっか……」

　龍はそう言うと未来の頭を再び撫で、行為を再開させる。

　未来は龍の今日の意図が分かったのだろう。　そこからは安心して龍に身を任せることにしたのだから。

　そうすると身も心も未来は安心したのだろうか。　安心して行為に集中し始める。

　胸を摘んでいた指はやがて、未来の体を這い回り、胸からお腹へと龍は指を滑らす。

　その度に未来は体をピクリ、ピクリとさせ、声も上がる。

　いつも以上に敏感な体は二人を興奮させるには十分だ。