【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

思い出ー20

「あんまカッコいいことは言えねぇけど……別にかっこよくもないんだな。　何とか相手に想いが伝わるような言葉でだな……こうストレートに好きだ！　だろうな。　なんつーのかな？　俺、遠回しに言うのも苦手だし、まだ、恋愛経験もそう豊富じゃねぇし、だから、いくら考えてもそれしか思いつかなかったんだよな」

「いいんじゃないのー？　それで……。　僕も遠回しに言われるより、『好きだ』ってストレートに言われた方がいいしねー。　ほら、いるじゃない？　カッコいいセリフを言おうとして、空回っちゃってる人ー、そんな人より龍が考えに考えて……それ一つしかないと決めた方が十分カッコいい言葉だしねぇ」

　未来は最後まで言うと再び龍の首に両腕を回し、今度は龍の体をベッドに押し付けるまで倒すのだ。

「龍……僕もどんな龍だって好きだよ。　何を言われても龍からなら堪えられる。　だから、さっき言ってたように僕に色々教えてよ」
「ああ、それは構わないが、まずは俺がさっき言ったようにまずはお前の執事さんに謝れよ」
「うん……分かった」

　そう未来は笑顔で言うと未来の二周り位がだいのいい龍の胸の上へと頭を乗せ、龍に未来の体を預ける。

「なら、いい。　今は他にお前に言うことはないからな」
「そう……」

　未来は好きな人のお腹の上にいるから安心しているのだろうか、龍の上にいて龍の温かさを感じ、再び未来の鼓動も早く波打ち始める。