【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

思い出ー12

『財閥のおぼっちゃまが怪我をしたら、大変だろ』って言われて。

　特別扱いされるのが嫌だった。　イジメにはあってなかったが、ただ教室の片隅に追いやられて、その男子達がやっている野球ゴッコを見てるしかなかったのである。

　そんな生活が嫌で今の高校ではそんなことを龍以外にはまだ話をしてない未来。

　だから今の学校は中学に比べたら全然楽しい。　仲間と楽しく馬鹿な話をしたりして十分充実した学校生活を送れている。

「ねぇ、龍……。　今日は何もかも忘れる位……激しく、ね。　お願い……」

　未来はそう言うと龍の首に腕を回し龍の顔を未来の方へと引き寄せ、龍の唇へとキスをする。

「ああ、今まで会えなかった分、今日はお前を愛する事にするよ」

　龍はそう言うと未来の体を抱き上げ、お姫様抱っこをし、

「まずは風呂に入ってからにしようかぁ」
「うん！」

　未来は龍の言葉に頷くと、やっと未来らしい笑顔を見せ龍の腕の中から降りて今まで着ていた服を脱ぎ、お風呂場へと向かう。

　流石は未来がデザインしただけあるのだろうか。　お風呂は広く六畳位あって、浴槽もゆったりならば床もゆったりと出来る位広い。

　それに自動というのか、部屋に入るとお湯が出る仕組みになっていて、今は丁度いい位のお湯の量まで達している。

　まだ、お風呂の窓から差し込む光りは明るい。

　そんな光りを取り込みながら、二人はお風呂に入るのだ。

「龍……」