【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

思い出ー1

【思い出】

　司は寮に戻ると一応、寮官である涼の所へ向かう。

　一応一日いなかったのだから、帰宅したと報告位はしておいた方がいいと思ったからだ。

　司は帰宅したことを涼に言うと、涼はクスクスと笑っていた。

「大丈夫ですよ。　速水先生から昨日のうちに報告を受けてますからね。　しかし、君は律儀ですねぇ。　わざわざ報告に来るなんて、泊まりということは何かあったのでしょう？　ま、今の君の顔にも書いてありますけどね」

　未だクスクスと笑い続ける涼に対し、

「ちょ！　えー！　三木谷さんまでそう言う事を言う人だったんですかぁ？　俺的に、三木谷さんは違う人だと思うとったのになぁ」

「君は甘いですよ。　人を信じすぎるのも問題あるのではありませんか？」
「もー、いいってぇ……三木谷さんとはもう話さないしー」

　そうふざけて言うと司は自分の部屋を目指すのだった。

　今日はまだ休みの日だけあってか、寮内は賑やかだ。　廊下に出て友達と話をしていたりゲームをしてる生徒がいたり、たまにチラホラと見掛けるのは愛し合っている二人を見たりして司は自分の部屋を目指す。

　部屋に入ると早くも未来の姿があった。

「あ！　司君おかえりー！」
「あ、ああ。　今日、未来は出掛けなかったの？」