199 / 469
ー123
しおりを挟む
そして純一は司に落ち着くように頭を撫でるのだ。
「せやから、構わへんって言ってるじゃん! ただ、やっぱり、その……少し怖いっていうか……緊張してるっていうのか」
司は俯きながら小さな声で言うのだ。
「本気で大丈夫なのかい?」
「ああ、大丈夫だって」
「それなら」
純一はそう言うと車にエンジンをかけ、車を走らせる。
司はそう言ったものの緊張感は止まらない。
再び行きと同じように両手を膝の上に置いて指先に力を入れてズボンに皺を作ってしまっているのだから。
司のその様子に純一は困ったような顔をすると、少しズレてきた眼鏡をブリッジを押し直し片手で車の運転を続ける。
もう今の司にゲームを渡しても緊張はほぐれないだろう。
純一は車の運転をしながら、頭を掻く。
仕方なく純一はホテルを目指そうと車を走らせる。 後はホテルに着いてから考えようと思ったからだ。
なにも抱くだけが目的で行かなくてもいい。 とりあえず二人一緒の刻を過ごせれば今は十分なのだから。
ホテルに行けばゲームも出来るがカラオケも出来る。
「あー、司……。 今日は無理にとは言わないよ。 ただ二人で居られればいいからね。 今のホテルにはゲームもカラオケもあるから、それで楽しむのもいいしね」
「そういう所なの?」
さっきまでの暗さはどこにやら、今度、司は目をキラキラとさせながら純一のことを見上げたのだから。
「ああ……」
「せやから、構わへんって言ってるじゃん! ただ、やっぱり、その……少し怖いっていうか……緊張してるっていうのか」
司は俯きながら小さな声で言うのだ。
「本気で大丈夫なのかい?」
「ああ、大丈夫だって」
「それなら」
純一はそう言うと車にエンジンをかけ、車を走らせる。
司はそう言ったものの緊張感は止まらない。
再び行きと同じように両手を膝の上に置いて指先に力を入れてズボンに皺を作ってしまっているのだから。
司のその様子に純一は困ったような顔をすると、少しズレてきた眼鏡をブリッジを押し直し片手で車の運転を続ける。
もう今の司にゲームを渡しても緊張はほぐれないだろう。
純一は車の運転をしながら、頭を掻く。
仕方なく純一はホテルを目指そうと車を走らせる。 後はホテルに着いてから考えようと思ったからだ。
なにも抱くだけが目的で行かなくてもいい。 とりあえず二人一緒の刻を過ごせれば今は十分なのだから。
ホテルに行けばゲームも出来るがカラオケも出来る。
「あー、司……。 今日は無理にとは言わないよ。 ただ二人で居られればいいからね。 今のホテルにはゲームもカラオケもあるから、それで楽しむのもいいしね」
「そういう所なの?」
さっきまでの暗さはどこにやら、今度、司は目をキラキラとさせながら純一のことを見上げたのだから。
「ああ……」
0
お気に入りに追加
157
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる