【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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　だが恥ずかしさの中にこう胸が高鳴るようなこともあったような気がするのだ。

　確かに純一にあんなことされたり、あんな言葉を言われたりすれば女性はイチコロだろう。　司もその一人になったのだから。

「司、次は何に乗りたい？」
「あ、あー……そうだねぇ」

　司は動揺を隠すかのように、純一が言う普通の言葉にも反応する。

「そうだ！　純ちゃん園内地図ない？」

　そう笑顔で純一に求める司。　どうやら純一には司のことがもう分かっているのか、その司の行動にクスリとする。

「何で笑ってんだよー」

　そう司は純一に向かい、頬を膨らませて言うと、

「ん？　君は色々と分かりやすいなぁーって思ってね。　心で思っていることが、全部顔に出てしまうもんだしさ」
「そ、そんなこと……ないしー！」

　そんなことを言われて更に顔を真っ赤にして言う司。

「ほらね。　今の私の言葉は図星だと言ってるよ」

　純一はそう言いながらも未だにクスクスと笑っている。

　一方、司の方は純一の言葉が図星だったのか言い返せなくなったのか黙ってしまうのだ。

　だが大人しくなってしまうと司の鼓動が純一に聞こえてしまわないかと司は更に鼓動を早める。

　そして暫くして食事を終えた純一は一緒に頼んだコーヒーを啜るのだ。

「いいよ、司はゆっくり食べてて」
「ゆっくりって……純ちゃん食べるの早いんだねぇ」

　司は何かを誤魔化すように普通の話を始める。

「そうかな？」
「俺の方は、ちょっと残ってるしね」
「大丈夫だよ。　ゆっくり食べた方が栄養になって、これから成長していく君達にはいい位だからね」

　そう言いながら純一はコーヒーを啜り続けていた。