【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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　純一に今の司の状況を聞かされた司は顔を更に赤くして、純一のことを見上げる。

「ちょ、恥ずかしいじゃんかー！　離してくれないかなー？」

　司は大声を上げ、純一の腕の中で暴れ始めるのだ。

　そんな状況でも純一は眉一つ動かせず、腕の中にいる司の体をがっちり支えると一つ溜め息をし、

「君にはまだ、大人な恋愛の仕方は分からないのかな？　大丈夫、私に付いて来ればね。　他の誰にも負けないような熱い恋愛をしないか？」

　純一は女性に口説くような言葉を司へと言うのだ。

　その言葉に対し今まで純一の腕の中で暴れていた司は何故かピタリと動きを止める。

　純一は本気で司にそんなことを言っているのだろうか。　そんなことを言うということは純一は司に遊びではなく本気だということが司にも伝わって来る。　だから今の純一の言葉に体の動きを止めたのだ。

　だが、まだ司にとっては複雑な気分なのかもしれない。

　馬鹿な司でも流石に分かる。　異性に告白をするのなら確かに難しく大変で恥ずかしいこと、そして勇気がいることがあるのは、だが同性に告白をするのは異性に告白する以上に勇気がいること位は分かるが、司にはやはりまだ迷う所があるようだ。