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純一のその元彼女は背が高く純一と並べば周りが凝視するほどの美男美女カップルだ。 彼女の方は容姿も可愛かったがボディラインもよく、いわゆる女性の理想体系であって本当にモデルになってもいいんじゃないかと思える程で胸は大きくウエストのくびれがハッキリしていて、ビキニが似合う彼女だったが純一は苦手な存在だったようだ。
しかも彼女から告られ彼女に振られている。
「……おーい! 先生!」
純一が思い出に浸っている中、司の声が純一の耳に入り現実に引き戻される。
純一が気付くと司はもう五十メートル先位にいて純一に向かい手を振っていた。
純一は司の合図に手を振って答える。
「どうしたんだい!?」
遠くにいる司に大声を出す純一。
「いやぁー、別に用はないんだけど、気付いたら後ろに先生がいなかったから声掛けてみただけなんだけどさ」
純一は一度、司の本当に子供っぽい行動にクスリとすると、
「本当に君は子供だね」
と言うのだが少し離れている司の耳には聞こえていなかったのか、
「何か言うたか?」
という言葉が返って来る。
純一は遠くに居る司に向かい、大声で 、
「何も言ってない。 敢えて言うのなら、司が可愛いってとこかな?」
そんなことを大きな声で言われ司は途端に顔が赤くなって再び正面を向いて歩き始める。
そんな司の行動が可愛く純一は再びホッと微笑むと携帯灰皿の中でタバコを消し持ち前の長い足を生かして、まだまだ先に居る司の姿を追い掛け始めるのだ。
しかも彼女から告られ彼女に振られている。
「……おーい! 先生!」
純一が思い出に浸っている中、司の声が純一の耳に入り現実に引き戻される。
純一が気付くと司はもう五十メートル先位にいて純一に向かい手を振っていた。
純一は司の合図に手を振って答える。
「どうしたんだい!?」
遠くにいる司に大声を出す純一。
「いやぁー、別に用はないんだけど、気付いたら後ろに先生がいなかったから声掛けてみただけなんだけどさ」
純一は一度、司の本当に子供っぽい行動にクスリとすると、
「本当に君は子供だね」
と言うのだが少し離れている司の耳には聞こえていなかったのか、
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「何も言ってない。 敢えて言うのなら、司が可愛いってとこかな?」
そんなことを大きな声で言われ司は途端に顔が赤くなって再び正面を向いて歩き始める。
そんな司の行動が可愛く純一は再びホッと微笑むと携帯灰皿の中でタバコを消し持ち前の長い足を生かして、まだまだ先に居る司の姿を追い掛け始めるのだ。
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