164 / 469
ー88
しおりを挟む
「いいじゃん! そんな服にはこだわらないでさぁ、GパンにGジャンでいいんじゃないの? んー、僕はどうしよかなぁ? 濃赤のチェックのズボンにー、黒のシャツにー、下に合わせて濃赤色の帽子にする!」
そう言いながら未来はタンスの中から服を取り出すが、司の方はまだ悩んでいるようだ。
こういう時の為に服をもっと持ってくれば良かったと思っているのかもしれない。
「そういう服でも速水先生は嫌わないと思うしねぇ」
「分かった! 分かった! もー、行く行く! せやから、今から口挟まないでくれー」
司は未来にそう言うと急いで準備を始める。 後九時までに三十分しかない。
まずは洗面所に向かい髪型を決める。
司の髪型はワックスを使い髪の毛を立たせるという作業がある。 それから今日は仕方なくGジャンにGパンにし伊達眼鏡ではあるが少し幅が狭い黒縁眼鏡を掛けるのだ。
「こないな格好でええか?」
司は未来にそう言うと、ポケットに手を突っ込み、格好をつける。
「いいんじゃないの? 見て見てー、僕もいいでしょ」
未来の方も笑顔になって司のことを見上げる。
「いいんじゃない? へぇー、吉岡君の私服姿ってそんな服だったんだねぇー」
司は感心したように言うのだが、未来はふざけて、
「何? 似合わない?」
と司に聞くのだ。
「そないなことないわぁー、十分似合っとるよ」
「なら、いいか」
「せやな」
司も未来の笑顔に釣られて一緒になって笑顔になる。
今日は二人共デートなのだから幸せな思いで笑顔になったようだ。
「じゃ、行こうか?」
「ああ、せやな」
そして二人は同時に部屋を出て約束の時間である九時までに校門へと向かうのだった。
そう言いながら未来はタンスの中から服を取り出すが、司の方はまだ悩んでいるようだ。
こういう時の為に服をもっと持ってくれば良かったと思っているのかもしれない。
「そういう服でも速水先生は嫌わないと思うしねぇ」
「分かった! 分かった! もー、行く行く! せやから、今から口挟まないでくれー」
司は未来にそう言うと急いで準備を始める。 後九時までに三十分しかない。
まずは洗面所に向かい髪型を決める。
司の髪型はワックスを使い髪の毛を立たせるという作業がある。 それから今日は仕方なくGジャンにGパンにし伊達眼鏡ではあるが少し幅が狭い黒縁眼鏡を掛けるのだ。
「こないな格好でええか?」
司は未来にそう言うと、ポケットに手を突っ込み、格好をつける。
「いいんじゃないの? 見て見てー、僕もいいでしょ」
未来の方も笑顔になって司のことを見上げる。
「いいんじゃない? へぇー、吉岡君の私服姿ってそんな服だったんだねぇー」
司は感心したように言うのだが、未来はふざけて、
「何? 似合わない?」
と司に聞くのだ。
「そないなことないわぁー、十分似合っとるよ」
「なら、いいか」
「せやな」
司も未来の笑顔に釣られて一緒になって笑顔になる。
今日は二人共デートなのだから幸せな思いで笑顔になったようだ。
「じゃ、行こうか?」
「ああ、せやな」
そして二人は同時に部屋を出て約束の時間である九時までに校門へと向かうのだった。
0
お気に入りに追加
157
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる