【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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　そう心の中でまたしても司は未来に突っ込んでいるのかもしれない。　意外に未来も天然なのかもしれないという事だ。

「じゃあ、司君は何で僕と一緒にお風呂に入るの？」

　そう未来は司に対し、逆に質問してくる。

「それはだなぁ？」

　流石に『断れないから』とは言えないだろう。　再び何かを考えるように司は瞳を未来から外す。

「だから、それは……」

　司はそう言うだけで上手く答えが出て来ないのか、今度は腕を組考えるのだ。

「何もそんなに考えることないじゃん！　司君が思ったことを言えばいいんだからねぇ」
「そうか！　なら…ただたんにお前には逆らえんからだって！」

　そうニコニコ顔で答える司だが、

「クス……やっぱりー！　それが司君の本音だねぇ！　だから、僕に『僕より下』って言われるんだよー」

　未来の方は勝ち誇ったように言うのだが、司の方は未来にそう言われ悔しい顔をしていた。

「ね？　これでさっき僕が言った意味分かったでしょう？」

　確かにこれで未来が言った意味が分かったような気がする。

「あー、もー　俺は誰にも勝てねぇって！　やっぱ、俺って、下のかな？」
「僕に勝てないんじゃー、到底、速水先生には勝てないよねぇ。　だから、司君は上になるのは諦めた方がいいから」
「……って、そういうまとめ方なんかい」

　司はため息を吐きながら、小さな声で突っ込むのだ。

「そういうことー！　速水先生は僕なんかより何倍も口が上手いからねぇ、それに手もだと思うよー」

　後者は冗談ぽく言うと未来は浴槽から上がり体を洗い始める。

　司の方はまだ納得行かない様子で浴槽の縁に顎を乗せボッーと考えていると、未来が体を洗っている姿が目に入るのだ。