【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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「……へ！？」

　未来にそういう風に言われて司はあることを思い出したようだ。

　そう弓道部の練習に行った際、何故か純一のことを睨んでいた生徒がいたことを。

「な、なぁー、なー、弓道部に居た速水先生の元恋人ってさぁー、髪が茶髪で可愛くて、俺みたくツンツンヘアーやなかったか？」

　未来は司に言われ少し考えると、

「あ、あー！　そうそう！」

　未来は思い出したのか、司の言葉に目を丸くすると、司のことを指を差すのだ。　人間というのは思い出すとそう行動するもんだろう。

「やっぱ、そうだったのかー！」

　二人が頭に浮かべた人物いうのは同じだったのだろう。　最終的には二人で互いに指差す合った位なのだから。

「そうそう、その人！　だからねぇ、今まで言った全ての人達はみんな速水先生に抱かれてたみたいだよーって事言いたい訳ー！」

「そうだったのかー。　あー！　そいつさぁ。俺が転入して来た日、特別校舎って言うのかな？　ほら、俺等の教室がある校舎の反対側にある、校舎の一階で目撃したんだって！　で、そん時、その人は泣きながら教室から飛び出して来たんだけどさ。　速水先生の服も乱れてたしなー」
「じゃ、丁度、速水先生はその人に別れを告げたんじゃない？　速水先生はそういうとこきちんとしてるしさぁ」

「案外、あの速水先生ってそういう所、きちんとしてるんだなぁ」

　司は感心しながら、もう未来には大分慣れたのだろう。　ベッドの上でリラックスをし足を投げ出しながら座り話始める。

「いいねぇ、何だか今の司君って、何だか幸せそうだねぇ」

　そう笑顔で未来は司を見上げて言うのだ。

「ん？　ま、そうなのかな？　ま、何だか分からないんだけど、今やっと幸せになったような気がするわぁ」
「そっか、そうみたいだよねぇ」