【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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　未来が半泣きをしているということは恋人である龍と何かあったのだろうか。　とりあえず未来のことだ自分から半泣きの理由を言って来るだろう。　司は未来に抱きしめられながら言葉を待っていた。

「聞いてくれる？」

　そう尋ねてこなくても未来は『うん』と司が言わなくても言って来る性格だが、司はとりあえず頭を頷かせる。

「今日から、龍は部活の練習があるんだってー！　前から部活はやっていたけどー、文化祭に向けてきちんと練習したいからって言われたのー！　僕、龍がいないと死んじゃうんだから！」

　そう言いながら未来は司に抱きついたまま泣き始めるのだ。

　そんな未来に司は呆れた顔をするが、仕方なく未来を司は自分の膝の上で泣かせさせる。

　とりあえず別れ話で泣いているのじゃなくて良かったとさえ司は思うのだ。

「これから、文化祭が終わるまで龍と放課後出来ないのは流石に無理だよー！」

　未来はそう言うが、本当にそんな風に司もなってしまうのだろうか。　今日の話からしても経験のある純一が上になることは間違いない。

　経験の無い司が純一を責められる訳もない。　ということは確実に司は未来と同じ立場になるということだ。

　そういう話を聞いてみたいが、聞いてみたくない気持ちもある。　確かに前に聞いたというか一方的に未来が言っていたのもあるが、あまり司には関心がなかった為に前に未来が言っていたことは覚えていないに等しかった。

「ねぇ！　司君！」