【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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「さて、そろそろ時間だよ。　私は次の授業があるからね。　神田君は今日一日はここで寝てるといいよ。　で、明日……いや、後でまた来るから、今後のことは後で話そうか？」

　純一は仕事モードに戻ったのか、先程まで『君』や『司』ではなく『神田君』と直していた。

　そして純一は司の傍から離れていく。

　司は純一が離れていなくなったのを確認すると布団から顔を出し大きなため息を一つ吐く。

　司がここに来て、たった一週間で色々なことがあり過ぎた。

　最初は何とも思っていなかった司の担任である速水純一。　それがいつの間にか司の中では気になる人へと変わって行ったのだ。

　後はこの学校に来て、ほとんどの男子が男同士について知っていたこと。　寧ろプッシュしていることが不思議であったが今はそれが分かるような気がしてきたと思う。

　恋愛って男女同士であろうが同性同士だろうが『好き』になれば関係ないと思う。　好きなんだから仕方がない。

　今までにない胸のトキメキも経験して相手に『好き』だと言われて、また胸が高鳴って『好き』だっていう想いを伝えて、何もかも男女の関係とは変わらない。

「そうか……俺は速水先生のことが好きだったんだな」

　司は窓の外に見える青空へと微笑むと、今までの疲れがあったのだろう。　嘘みたいに夢の中へと落ちて行くのだ。

　それから放課後。　司の体は誰かの手により揺らされ起こされる。

「ちょ……まだ、寝かせてくれぇ……」

　と司は言い返すだけで、まだ起きる様子がないように思える。