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未だに瞳を潤ませて純一のことを見上げている司に、純一は司の頭を撫でるのだ。
そして緊張しながらも司は保健医が居る奥にある机の所まで向かう。
その姿に純一はクスクスと笑っていた。 自分が好きになった子というのはこんなにも可愛いもんなんだろうか。 先程、司は純一に凄く甘えていた。 その姿はまるで親子みたいな関係にも思えたが今は恋人という関係の方がいい。
純一は司の様子を見ていると今は体温を計っているようだ。 今さっき保健医である山根春が司に体温計を渡していたのだから。
それから一分後、部屋内には体温計特有の電子音が室内に響き渡り司は春に体温計を渡す。
「体温は正常ですね。 顔が赤い原因は恋をしているってことでしょうか?」
そう春は診断すると笑顔で司に告げる。
その言葉に更に司は顔を赤くするのだ。
今まで保健室ということで緊張していたが、今の春のひとことで何かを思い出したのだろう。 勿論、先程、純一に抱き上げられたことも顔が近すぎて胸が高鳴ったことも保健室に来てからも純一にしっかりしがみついていたことも全てを思い出し、司は純一に顔向けが出来なかった。
純一は春の診断を聞いて更にクスリと口元に手を当て口元を緩ませる。
「神田君が誰に恋をしているかまでは君が話をしてくれるまでは分かりませんが、僕に話せることなら聞きますよ。 それで勉強に集中出来ないのでは神田君も学校側も困るでしょうしね。 それに今までの話を総合して聞いていると神田君は病院が嫌いだとか? 保健室は病院とは違いますよ。
そして緊張しながらも司は保健医が居る奥にある机の所まで向かう。
その姿に純一はクスクスと笑っていた。 自分が好きになった子というのはこんなにも可愛いもんなんだろうか。 先程、司は純一に凄く甘えていた。 その姿はまるで親子みたいな関係にも思えたが今は恋人という関係の方がいい。
純一は司の様子を見ていると今は体温を計っているようだ。 今さっき保健医である山根春が司に体温計を渡していたのだから。
それから一分後、部屋内には体温計特有の電子音が室内に響き渡り司は春に体温計を渡す。
「体温は正常ですね。 顔が赤い原因は恋をしているってことでしょうか?」
そう春は診断すると笑顔で司に告げる。
その言葉に更に司は顔を赤くするのだ。
今まで保健室ということで緊張していたが、今の春のひとことで何かを思い出したのだろう。 勿論、先程、純一に抱き上げられたことも顔が近すぎて胸が高鳴ったことも保健室に来てからも純一にしっかりしがみついていたことも全てを思い出し、司は純一に顔向けが出来なかった。
純一は春の診断を聞いて更にクスリと口元に手を当て口元を緩ませる。
「神田君が誰に恋をしているかまでは君が話をしてくれるまでは分かりませんが、僕に話せることなら聞きますよ。 それで勉強に集中出来ないのでは神田君も学校側も困るでしょうしね。 それに今までの話を総合して聞いていると神田君は病院が嫌いだとか? 保健室は病院とは違いますよ。
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