【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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「なるほどー！　そういうことだったんだね。　ということは神田君は本当に嫌いだって訳だ」

　純一は一つ息を吐くと、司の行動に可愛いと思いながらも、司を純一の体から離そうとするが、司は顔を思いっ切り振り本当に純一から降りようとはしなかった。

「速水先生！　マジ無理！」

　やっと司が口を開いたかと思うと、本気で涙で溢れ出そうな瞳を潤して純一のスーツにまだしがみついている。

「それに俺、病気でも何でもないし！　まぁ、多分やけど……」

　そう最後の言葉は自信なさげに言う。

「では、体がこんなにも熱いのはどうしてなんだろうね？」

「そこも俺には分からないんだって！　なんだろ？　今日の朝から、俺、変だったんだって！　そうそう、ご飯の時からなんだけどさ、こう胸が苦しくて……ご飯もあまり食べられなくて……それで……」

　その後はなかなか言葉に出来ない司。

「あー、もー！　今、自分がどないなってるんか分からないんだって！　とりあえず、ただここには居たくないだけなんだっ！」

　それを聞いて、ここにいる保健医は溜め息を漏らし椅子へと腰を下ろす。

「神田君は医者が嫌いなのか？」

　その言葉に司はコクリと頷く。

「だけど、君は昨日倒れた。　もしかしたら、その影響が今、体に出ているかもしれないし、もしかしたら、なんともないかもしれない。　一応、診てもらわないかい？　私達は親御さんから君達を預からせてる身だから、君達に何かあったら大変なことになるからね。　神田君、診てもらうだけだから、他のことはここの保健医じゃ出来ないからさ」

　そう純一は子供を扱うように優しく言い聞かせるように言うと、司を完全に純一から離れさせる。

「絶対に診せるだけだからな」
「あ、ああ……そこは、分かってる」