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未来が先に行く中、司はゆっくりと未来の後を着いて歩いている。 その距離約三メートル程空いていた。
流石にその距離に気付いた未来は司の元に行くと司の腕を掴み早く行くように引っ張りながら歩み始めるのだ。
「……司君! 早く行くよ!」
そう未来に引っ張られても司は逆に足を踏ん張り前へと進もうとはしない。
司は流石に恥ずかしくて『保健室に行きたくない』とは言えないのだが十分に行動に出てると言えるのかもしれない。
「もしかして、司君って保健室嫌い?」
そう未来はストレートに司へと聞くのだ。
だが今日の司というのは本当に何も言おうとはしない。
そんなやりとりを職員室前で繰り広げている二人。
今は授業中で静かな廊下に未来の声だけが響き渡っている。
しかも、そこは職員室前で廊下で話声がしていれば直に職員室で仕事をしている教師達にも聞こえるだろう。
二人が言い合っている中、職員室のドアが音を立てて開く。
その音を聞いた未来は一瞬のうちに体が固まるのだ。
それは人として無意識の行動なのであろうか、やはり今は授業中であって、こんなとこで騒いでいたことがまずかったのだろうか未来は怒られると体をすくめていたが、それとは裏腹に静かな声が聞こえて来る。
「君達、ここで何をしてるんだね?」
流石にその距離に気付いた未来は司の元に行くと司の腕を掴み早く行くように引っ張りながら歩み始めるのだ。
「……司君! 早く行くよ!」
そう未来に引っ張られても司は逆に足を踏ん張り前へと進もうとはしない。
司は流石に恥ずかしくて『保健室に行きたくない』とは言えないのだが十分に行動に出てると言えるのかもしれない。
「もしかして、司君って保健室嫌い?」
そう未来はストレートに司へと聞くのだ。
だが今日の司というのは本当に何も言おうとはしない。
そんなやりとりを職員室前で繰り広げている二人。
今は授業中で静かな廊下に未来の声だけが響き渡っている。
しかも、そこは職員室前で廊下で話声がしていれば直に職員室で仕事をしている教師達にも聞こえるだろう。
二人が言い合っている中、職員室のドアが音を立てて開く。
その音を聞いた未来は一瞬のうちに体が固まるのだ。
それは人として無意識の行動なのであろうか、やはり今は授業中であって、こんなとこで騒いでいたことがまずかったのだろうか未来は怒られると体をすくめていたが、それとは裏腹に静かな声が聞こえて来る。
「君達、ここで何をしてるんだね?」
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