【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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　やがて司は箸の動きを止める。

「やっぱ、もう、今日はいらねぇわぁー。　ほな、行こうか？」

　そう司は新斗に告げるとテーブルを立ち食器をカウンターへと戻すのだ。

　食べたいのだけれども食べ物が喉を通過しない状況。　食べ盛りでもあるのに朝を抜くようなことになるなんて今まで司にはなかったことだ。

　食器を片付けた後に司達は教室へと向かう。　その頃には丁度チャイムも鳴り、みんな、それぞれの席へと座って行く。

　そしてチャイムとほぼ同時に教室に入って来たのは未来だ。　今日も恋人である龍とシてきたのであろう。　今日はギリギリまでやっていたのか完全に制服が乱れていたのだから。

　未来は席に着くと、

「セーフ」

　と口にし乱れていた制服をきちんと着始める。

　そして着替え終えると、いつものように未来は司に向けて今日の朝の龍とのことを話そうと顔を司の方へと向けたのだが司は窓の外を向き大きなため息を吐いていた。

　流石の未来もその司の雰囲気に話掛けることが出来ず、つまらなそうに黒板の方へ顔を向けるのだ。

　HRが始まるまで後五分。　いつもはこの時間に未来は司に朝の出来事を話している時間でもあるのに今日はそれが出来ない。

　司は窓の外を眺めながら切なそうな顔をしていた。

　そんな司の様子に未来は、微笑みながら見ているようだ。　だってその今の司の姿はまるで恋する乙女っていう感じなのだから、先に恋をしている未来からしてみたら微笑ましいのであろう。　だからそんな目で司の事を見ていたという事だ。