82 / 469
ー5
しおりを挟む
司は純一並に背の高い和彦を睨み上げる。 だが和彦はその司の行動に笑っていた。
「神田君は怒った顔も可愛いんだねぇ」
そんなことを司は和彦に言われ怒り寸前まで来ていたのか司は拳を握り、もう一言、和彦に言おうとした瞬間、何処から聞き覚えがある声が聞こえて来るのだ。
「また、君はウチのクラスの子に何をしようとしているのかな?」
司が拳を握り顔を伏せている間に、どうやら司の前に男性が現れたようだ。
司は顔を伏せているからなのか、司からはスラックスしか見えないが、もう声だけで十分過ぎる程の人物だ。
そう司の担任である純一。
でも毎回、純一の出方は、困っていたお姫様の前に王子様が助けるというような感じで現れるような気がする。
本当にそう思う程に純一の出方はタイミングが良過ぎるのだ。
今も司の存在を忘れているかのように、目の前で司について言い合いをしている二人がいる。
昨日それを経験していて、司が職員室に来たくなかった理由の一つでもある。
しかしめんどくさい。 こういう争いは他所でやって欲しい。 そこで司は大きな溜め息を吐く。 早く、この場から離れてしまいたいと思うのだが、未来の事をどうしても言わなければならないのだから、今はこの二人の争いが終わるまで待ってるしかないだろう。
どうして、この二人は司の前でいつもこうなってしまうのであろうか。
「どうして君は神田君が来ると、いつも私はいないと言うのですかねぇ?」
「そりゃ、俺も神田君と話をしたいからですよー。 悪いですか? 神田君、凄く可愛いですからねー」
「神田君は怒った顔も可愛いんだねぇ」
そんなことを司は和彦に言われ怒り寸前まで来ていたのか司は拳を握り、もう一言、和彦に言おうとした瞬間、何処から聞き覚えがある声が聞こえて来るのだ。
「また、君はウチのクラスの子に何をしようとしているのかな?」
司が拳を握り顔を伏せている間に、どうやら司の前に男性が現れたようだ。
司は顔を伏せているからなのか、司からはスラックスしか見えないが、もう声だけで十分過ぎる程の人物だ。
そう司の担任である純一。
でも毎回、純一の出方は、困っていたお姫様の前に王子様が助けるというような感じで現れるような気がする。
本当にそう思う程に純一の出方はタイミングが良過ぎるのだ。
今も司の存在を忘れているかのように、目の前で司について言い合いをしている二人がいる。
昨日それを経験していて、司が職員室に来たくなかった理由の一つでもある。
しかしめんどくさい。 こういう争いは他所でやって欲しい。 そこで司は大きな溜め息を吐く。 早く、この場から離れてしまいたいと思うのだが、未来の事をどうしても言わなければならないのだから、今はこの二人の争いが終わるまで待ってるしかないだろう。
どうして、この二人は司の前でいつもこうなってしまうのであろうか。
「どうして君は神田君が来ると、いつも私はいないと言うのですかねぇ?」
「そりゃ、俺も神田君と話をしたいからですよー。 悪いですか? 神田君、凄く可愛いですからねー」
0
お気に入りに追加
157
あなたにおすすめの小説

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。

男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる