【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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　そんなことをいきなり言われても司はフォローに困る。　恋人も居なければ、恋人が風邪を引いて今日一日会えない状況にさえなったことがない。　だから未来に対して何もアドバイスをして上げる事も出来ないのだから。

「司君にもし、恋人が出来て、恋人が風邪引いたって聞いたらどうする？　居ても立っても居られないでしょー！！　自分に風邪がうつってもやっぱ会いたいもんだよねー！」

「あ、ああ……まぁ確かにな」
「なら、会いに行こう！　僕も今日は風邪引いたから休むって、速水先生に言っておいてねー！」
「……へ？　あ、ああ……へ？　ちょ、おい！　ま、マジ！？」

　『お前も休むのー！？』と司は突っ込みたかったが、やはり何故だか未来には突っ込みにくく司は溜め息を吐く。

　もう未来はすっかり司から離れ龍の所に行く気満々なのか、制服にではなく私服に着替え始めていたのだから余計にだ。

　龍の部屋は司達が居る棟の最上階にある。

　もちろん司達と同じ棟で、この棟にある部屋というのは確実に二人部屋なのだから。　二人部屋という事は当然同室者がいる訳で、未来と龍は寮に帰って来たら出来なくなってしまうという事だ。

　寮で二人きりになれるのは確かに今の時間しかない。

　司は時間になると食堂に行き、いつものメンバーと食事をして、とりあえず司は食事を終えると、まずは未来が風邪で休みということを純一に知らせる為に職員室へと向かうのだ。

　司にとって職員室とは憂鬱な場所なのだが。

　しかも純一に会わなければならないというのが一番の憂鬱の原因だったりする。　決して司は純一の事が嫌いっていう訳ではないのだが、まだ苦手だろいう事だ。　それとももっと違う理由があるとでもいうのであろうか。　今の所、それは分からないのだけど。