【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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　今、未来がそういう風に言っていたのだが、司にはそんな能力は無く未来が言っている幽霊は見えないが話を聞くだけで想像がつく所が怖い所なのかもしれない。

　自分が見えなくてもこう人間というには想像だけで怖くなってしまうもんだ。　それを聞いてからなのか司は気持ち的に早々と頭を洗うと浴槽の中へと浸かるのだった。

「あ！　また、その幽霊、司君につきまとってるー！　どうやら、司君が気に入ったようだよ。　幽霊って言っても幸せを運ぶ座敷童子だから、大丈夫なんだけどねぇ」

　そう悪戯っ子のような笑みを浮かべる未来。　幽霊がいるって事で司は少し焦ってしまっていたのだが、座敷童子だっていう事を聞いて少し安心出来たのかもしれない。

「幸せを運ぶ座敷童子!?」

　何となくだが、座敷童子の話を聞いたことはあるようで、

「なら、何で、吉岡君はその座敷童子を怖がってるの？」
「んー……やっぱ、見えるからかな？」

　未来は体を洗いながらそう答える。

「怖いって言うのはおかしくないか？　だって幸せを運んでくれてるんだから、優しい幽霊さんじゃんかぁ」

　そう司は見えていないのだけど、居そうな雰囲気な場所に声を掛けてみるのだ。

「良かったねー。　今、司君に声を掛けられて座敷童子の子、凄く嬉しそうだよ。　もっともっと！　司君の事を好きになったみたい」
「そっか……なら、暫くは俺の側に居て下さい」

　そう司は両手を合わせて座敷童子が居るという方向に向かい頭を下げるのだ。

　それから未来も体や頭を洗い終えると、二人は一緒にお風呂場を出てやっとベッドへと横になる。

　この寮は消灯時間は決まっていない。　寝る時間は各個人の自由だ。

　だが司は流石に今日は久々に体を動かしたせいか、ベッドに横になると直ぐに夢の中へと落ちて行くのだった。

【転入】END

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