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司は不思議に思い、その箱を手にすると不思議そうに箱の表面だけを角度を変え見るのだ。
横幅は手で握れる程度。 縦の長さは二十センチ程度。
司は頭を傾げながらも、もしかしたら、この学校に来た記念品だと思い箱の蓋を開けてみる。
その箱を開けた瞬間、司の顔からは血の気が引いた感じがしたのは気のせいであろうか。
何となく先程、純一が司のことを引き止め、『他には質問がないのかい?』と聞いて来た理由が分かったような気がする。
司は今のを見なかったことにしようと蓋を直ぐにしめると自分のタンスへとしまい、ジャージに着替え部屋を出ようとしたのだが、そこで司は足をピタリと止めるのだ。
「おい……弓道室って何処なんだろ? 速水先生に聞くの忘れたわぁ。 あの先生が余計な事をするから聞くの忘れたんだからなぁ」
司は自分で言っている言葉に納得しながら、自分の言葉に返すのだ。
仕方無しに司は部屋を出ると寮官である涼の所へと向かう。
あの危険な職員室に向かうよりマシだろうと思ったからだ。
「スイマセン……弓道室って何処になりますか?」
そう司が聞くと長髪で眼鏡を掛けた寮官の涼は丁寧に説明してくれるのだ。
「弓道室は君達がいつも授業を受けている教室の向こう側の校舎にあるよ。 正確には体育館の反対側にね」
涼は指を差し、弓道室がある方角を見るのだ。
「ありがとうございます!」
と言い司は頭を下げると、涼が教えてくれた校舎へと向かう。
横幅は手で握れる程度。 縦の長さは二十センチ程度。
司は頭を傾げながらも、もしかしたら、この学校に来た記念品だと思い箱の蓋を開けてみる。
その箱を開けた瞬間、司の顔からは血の気が引いた感じがしたのは気のせいであろうか。
何となく先程、純一が司のことを引き止め、『他には質問がないのかい?』と聞いて来た理由が分かったような気がする。
司は今のを見なかったことにしようと蓋を直ぐにしめると自分のタンスへとしまい、ジャージに着替え部屋を出ようとしたのだが、そこで司は足をピタリと止めるのだ。
「おい……弓道室って何処なんだろ? 速水先生に聞くの忘れたわぁ。 あの先生が余計な事をするから聞くの忘れたんだからなぁ」
司は自分で言っている言葉に納得しながら、自分の言葉に返すのだ。
仕方無しに司は部屋を出ると寮官である涼の所へと向かう。
あの危険な職員室に向かうよりマシだろうと思ったからだ。
「スイマセン……弓道室って何処になりますか?」
そう司が聞くと長髪で眼鏡を掛けた寮官の涼は丁寧に説明してくれるのだ。
「弓道室は君達がいつも授業を受けている教室の向こう側の校舎にあるよ。 正確には体育館の反対側にね」
涼は指を差し、弓道室がある方角を見るのだ。
「ありがとうございます!」
と言い司は頭を下げると、涼が教えてくれた校舎へと向かう。
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