【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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「忘れてたなー、速水先生が居るなんてね。　しかし、神田君を放課後に呼んで、君は神田君をどうする気なんですか？」

　そう言う和彦は、こう見えないライバル的オーラを出しているようにも思える。

「何を君は勘違いをしているのかな？　私は普通に私のクラスの子だから、神田君を呼んだだけなのだけど……？」

　そう言うと右手で純一は普段掛けている眼鏡のブリッジを上げるのだ。

「君が眼鏡を直すということはよからぬことを考えている時だよね？」

　司の前では二人の教師が司のことで何かを言い合っているようだが、司にはどうしたらいいか分からないでいた。

　本当に本当にこの二人の間にいると、こう見えないライバル的オーラでバチバチと火花が散っているように見えるのだから。

「そうとは限らないんじゃないかな？　私はそういう意味で神田君を呼んだ訳じゃないからね」

　そう言う純一の顔は心無しかニヤけているように見えるのは気のせいだろうか。

「ま、いいだろう。　とりあえず今は、神田君は伊藤先生には用事がないのだろう？　寧ろ神田君は私に用事があるというのか、まだ、神田君は転入して来たばかりだからねぇ、色々と私とは用事があるのだよ」

　純一はそう言うと司の背中を押し職員室隣りにある、生徒指導室へと連れて行くのだ。

　生徒指導室の中に入ると部屋内は教室位の広さがあって、流石に二人きりでは広過ぎるような感じがする。　多分、大人数でこの場所を利用する事があるのであろう。　そしてそこにはホワイトボードに横に長いテーブルが幾つか置いてあってパイプイスも置いてあるような場所だ。