【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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　それに司は皆にそれとなく言われていたのにも関わらず、今更ながらに気付く司。

　そう考えると、司の中では心が動き始めて来ているのかもしれない。

　最初の頃の司は男性なんかと絶対付き合わないと言っていた司なのだが、今では周りのおかげで心動き始めて来ているようだ。

　それでも迷いはある。　まだ完全に司の心は動かされてはいないのだから。　今はただただ心の中を揺れ動かされているというだけなのであろう。

　そう司が考えていると五時間目のチャイムが鳴り、純一の授業が終わる。

　それとほぼ同時に司は溜め息を吐くのだ。

　この学校に来てから、まだ二日しか経っていないのに疲れがもうきているような気がするのは気のせいであろうか。

　司がフッと気付くとさっきまで隣りに居た未来がいない。

　司は未来の姿を追うと何やら純一と話をしているようだ。

　流石に毎時間、未来の恋人である龍は来ないのだろう。

　しかし未来は何故にあんな変態教師の所に行けるのだろうか。　司にとっては不思議で仕方なかった。

　司が二人の姿を見ていると、司と純一の時とは違い楽しく話をしているように思える。

「あ！　そうだ！　神田君……今日の放課後は私の所に来るように……君に渡したい物があるからね」

　確か、今、純一は未来と話をしていたハズなのに突然、純一は何かを思い出したように司に振って来る。

「……へ？　あ、ああ……はい！」

　いったい、純一は何の為に司を放課後呼び出したんだろうか。　何か司が悪いことをした訳でもない。

　そう思っている間に未来は話が終えたのか、また笑顔で未来は司の隣りへと座って来るのだ。

　未来が隣りに座ったからなのか、司は未来に向かい相談し始める。

「今、速水先生……何で俺を放課後呼んだのかな？　その訳分かるか？」
「……多分、あ、いや……何でもないよー」

　そう言いながらも未来は司から視線を離しながら話して来ているのだから怪しいのは怪しいのだが、怪しいっていうだけで、こう何か思い当たる節みたいなのは無いのだから追求する事だって出来ない状況だ。