【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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「最初の頃は今の神田君のように女子に憧れて青春時代を謳歌するぞー！　彼女作って、キスとかしてー！　とか思っていたら、ここに入って、そんなことありゃしないんだよなぁ。　今は俺も女子のことは諦めて、こうなったら、ここで恋人作るぞ！！　って気になったしよ」

　そう司より先に一学期分はここに来ている新斗は力説するのだ。

　悔しいが新斗の言っていることはかなり正しい意見に聞こえる。

　いわゆる『無人島に男二人だけになった時に貴方はどうしますか？』という心理状態なのであろう。

　そしたら司だって相手が男でも構わない状態になるのかもしれない。

　やはり、この学校では同性を好きになるのが一番、青春を謳歌出来るのかもしれないっていう事だ。

　まだまだ人生はある。　しかも長い長い人生がだ。　そして人間というのは色々な経験を積んで大きくなっていく。　なら自分が好きな人を探し学校生活を楽しんだ方がいいのかもしれないという事だろう。　そうだ！　このままここの生活パターン染まってしまえば楽なのかもしれない。

　同性同士でも男女間と変らない恋愛は出来る。　そう未来と龍の関係を見ていれば同性同士でも素敵に見えるからだ。

　司がそう思っていると、先程から話をしていた新斗達がまだ芸能人の話をしていた。　新斗達はアイドルと言われる女性ではなく、自分が好みの男性のことを話しているようだ。

　よくよく司が聞いていると、純一の名前も出て来ている。　ま、当然そうなのかもしれない。　純一は本当に世に言うイケメンな顔立ちしている訳だし、授業前には黄色い声が上がる位の人気がある教師だ。　遠くの有名人より近場の人間。　それが一番いいのかもしれない。