【BLR18】平凡な俺が男子校ではモテモテ☆男子校パラダイス【完結】

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「あ！　そうそう！　神田君はどの部活にするんのかな？　まだ、決めてないのなら、放課後、各部活を見に行って決めるといいよ。　因みに私は剣道部と弓道部の顧問をしているけどね」

　まだ下を向いて顔を赤くし黙っている司に対し、純一は一方的に司に話し始めたようだ。

　やっと恋や恋人の話から遠ざかり、顔を上げる司。

「部活ですか？　部活ね……？」

　そう振られて急に考え始めるのだ。

　確かに司はこれといってやりたい部活はない。　中学の時は一応、男の子憧れのサッカー部や野球部には入っていたが、これといって才能はなく部活等には行かずに自分なりに帰宅部として放課後になると家に帰っていたのだから。

「もし、剣道部や弓道部に入るのなら、私がきっちり教えて上げるよ。　私はこれでも師範クラスだからね。　だから、この学校の剣道部や弓道は全国一だったりする訳だ。　もし、君が大学受験をするならば、ここで部活に力を入れて、推薦だって受けられる位になれるかもよ」

　司は純一の言葉に心を動かされているのかもしれない。　確かに司の頭はいい方ではない。　だからこそ、学力では大学に行くことなんて到底無理に近いのだからこそ純一の言う通り何かスポーツを極めてみた方がいいと思ったからであろう。

「分かりました。　放課後、部活回りしてみますね」

　そう司は純一に向けて笑顔を向けるのだ。　きっと普通の話なら付いて行く感じなんであろう。　いや流石にまだ恋愛の話については早いのかもしれない。

　いや恋愛に早いも遅いも無いだろう。　早い子なんかは幼稚園の頃から異性に興味を持ち始め、そしてその好きになった相手に胸を高鳴らせてる位なのだから。