14 / 469
ー14
しおりを挟む
男子校が真面目な生徒が多いのか、それとも学校自体が真面目なのかは分からないのだが、司からしてみたら不思議な光景に見えているのかもしれない。
次の授業というのは一体なんの授業なのであろうか。 司は教室に貼ってある時間割表へと視線を向けるのだ。
どうやら次の授業は英語のようだ。
そして司はフッと隣りの席に居る未来の居る気配を感じ未来の方へと視線を向けると、いきなり未来の顔のドアップがあって、その瞬間、司は窓の方へと身を引かせるのだ。
「なーんで、そんなにビックリしたような顔してんのー? 僕の方はただ単に、司君にさぁ、教科書見せて上げようと思っただけなんだけどな」
そう満面な笑顔で言う未来。
どうしても司はこの未来の笑顔に弱い。
未来という人物は元から、そういった素質みたいなもんがあるのであろうか。 本当に男として見れないような顔をしている。 女子と思われてもおかしくはないような顔をしているという事だ。
「ね? 司君……気付いてた?」
未来は司に向かって、こう意味ありげに言って来るのだ。
流石にそこまで意味ありげに言われたら、鈍感そうな司でも気付かない訳がないだろう。
司の方は首を傾げ、
「へ? 何?」
そう司が聞くと、更に未来の方は笑顔を見せるのだ。
「気になる? 聞いてみたい?」
そう何度も聞いて来る未来に、今度は段々と何だか怪しい感じの雰囲気で、聞いてみたいような、聞いてはいけないような感じになってきてしまう位だ。
そんな雰囲気に司は、何か感じたのか、
「あー、やっぱ、いいかな?」
そう司の方は素気なく答える。
「本当に!? 聞かなくてもいいんだねー? じゃ、言わなくてもいいやー」
次の授業というのは一体なんの授業なのであろうか。 司は教室に貼ってある時間割表へと視線を向けるのだ。
どうやら次の授業は英語のようだ。
そして司はフッと隣りの席に居る未来の居る気配を感じ未来の方へと視線を向けると、いきなり未来の顔のドアップがあって、その瞬間、司は窓の方へと身を引かせるのだ。
「なーんで、そんなにビックリしたような顔してんのー? 僕の方はただ単に、司君にさぁ、教科書見せて上げようと思っただけなんだけどな」
そう満面な笑顔で言う未来。
どうしても司はこの未来の笑顔に弱い。
未来という人物は元から、そういった素質みたいなもんがあるのであろうか。 本当に男として見れないような顔をしている。 女子と思われてもおかしくはないような顔をしているという事だ。
「ね? 司君……気付いてた?」
未来は司に向かって、こう意味ありげに言って来るのだ。
流石にそこまで意味ありげに言われたら、鈍感そうな司でも気付かない訳がないだろう。
司の方は首を傾げ、
「へ? 何?」
そう司が聞くと、更に未来の方は笑顔を見せるのだ。
「気になる? 聞いてみたい?」
そう何度も聞いて来る未来に、今度は段々と何だか怪しい感じの雰囲気で、聞いてみたいような、聞いてはいけないような感じになってきてしまう位だ。
そんな雰囲気に司は、何か感じたのか、
「あー、やっぱ、いいかな?」
そう司の方は素気なく答える。
「本当に!? 聞かなくてもいいんだねー? じゃ、言わなくてもいいやー」
0
お気に入りに追加
157
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる