【R18/完結】僕は、お姫様？王子様？

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「ぅ……だって……少女漫画とかって……そういう表現してたんだもん……」
「でも、確かにね……。　そこは、なんていうのかな？　きっと、読者にも分かりやすいように表現してるんじゃないのかな？」
「あ……」

　聖のそう言われてある意味納得。

　だって少女漫画を読む子達って小学生の高学年位からだもんね。　ならキスの味なんて知らない子達の方が多いと思うから作者的にはそう表現してるのかな。　じゃあ、実際は？

　……どんな味だったんだろ？

　そこで、僕は真剣に悩んでしまっていた。

　またそこでクスクスってしてる聖。

　……もう、何で笑ってるのさーー！　僕が初めてだからって馬鹿にし過ぎじゃない！？

　と思っていたら、もう一度、唇を重ねられる。

　しかも、さっきよりも長い感じがするのは気のせい？

　……しかも、何度も！？　……っ！

   ……え？　え？　どういう事！？　ん？　僕にキスの感想を聞くために！？　なのかな？

　……あ、しかも、僕の口の中に……え？　あ、聖の舌！？　え？　あ……ちょ……！　もう、これ以上は……息が出来ないよっ！

　と思った瞬間に、僕は聖の胸の辺りを押してしまっていた。

　今のキスは感想どころじゃなかったよね？

　聖が僕から離れると僕は今まで呼吸出来なかった分を肩で呼吸を繰り返す。

「これが、大人のキスかな？　確かにさっきのは子供っていうのか、少女漫画みたいなキスだったのかもしれないけどね……」

　……あ、え？　今のが大人のキス……？

　よっぽど、僕は呼吸が苦しかったからなのか涙目で聖の事を見上げる。

「じゃあ、大人のキスの味はどうだった？　まさか、イチゴ味やレモン味はしなかったよね？」

　また、そこでクスリとしている聖。

　……大人の余裕ってやつなのかな？

　ホント、聖って僕に事よっぽど子供扱いしてる！？

　……んーーでも、そこは仕方ないか……。　僕は今まで誰とも経験した事がないんだし……。