【R18/完結】僕は、お姫様？王子様？

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「今、玄関の向かいます」

　そう返事をすると、直ぐさま僕は玄関へと足を向けるのだ。

　そして、ドアを開ける。

　そこにいたのは源さん。

　確かに僕は背が小さいのは分かっているのだけど、明らかに源さんは大きい。

「はじめまして、源です……」

   そう挨拶してくる源さん。　確かにネットの時から好印象だったけど本人を前にしたらもっと好印象だ。

　こう笑顔で言ってくれると、もっとカッコいいと思ってしまう。

　……でも、スーツ姿？   何で？　しかも、ビジネスバックにコートまで？

　だって、今まで家にいたんでしょ？　なら、私服でいいんじゃないの？

　と僕は思ってしまうのだが、源さんがその格好で来てくれたのだから、まぁ、いいとしよう。

　僕の方は別に家の中だから、冬でも快適だしTシャツに短パン姿だった。

　そして、僕は源さんを部屋の方へと案内する。

　と言っても源さんとは同じマンションなのだから間取りは一緒だろう。

　ま、流石に中の家具とかの位置は違うとは思うんだけどね。

　とりあえず、源さんとソファで向かい合わせに座る。

「何か飲みますか？」
「あ、いいよ……」
「でも、何か飲み物があった方がいいですよね？」
「じゃあ、何があるのかな？」

　そう言うと源さんは来ていたコートをソファへと掛け、ビジネスバックはソファの横へと置いていた。

「コーヒーか紅茶か？　ですかね……」
「じゃあ、コーヒーで……何も入れなくてもいいよ……」
「はい、分かりました……」

   そう言って、僕はキッチンの方へと向かう。

　僕が湯沸かしで使っているのは、ポットでお湯が沸いてしまう物だ。

　だから、水をポットに入れて後は沸くのを待つだけ。

　そして、お湯が沸くとコーヒーを作る。

　部屋内にはそのコーヒーの匂いが漂っていた。

　僕もコーヒーは好きなんだけど……クリームたっぷり砂糖たっぷりのカフェオレじゃないと飲めない。

  だから、自分用にはカフェオレを作って行くと再びソファへと座るのだった。