【BLR18】マイホームに住みませんか?

綺羅 メキ

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39 仕事場では部下!?え?マジ!? END

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 それから四月に入って、うちの不動産屋にも新人が入って来た。

 すると、その中には、僕と今付き合っている惺がいた。

 一瞬僕の方は自分の目を疑ったのだが、

「北山惺です。 今日から宜しくお願いします」

 そう頭を下げる惺は、間違いなく恋人の惺だ。

 しかし童顔の惺にはスーツが、学生服にしか見えない。 見た目が可愛過ぎるのだから、完全にスーツでも学生に見えてしまう。

 そうだ。 僕からしてみたら色々な意味で視線のやり場に困る。

 まさか惺がこの会社に入って来るとは思ってなかった。 寧ろ、惺に仕事の聞くのを忘れていたということだろう。 惺とは五日間位一緒にいたはずだ。 まぁ、その間、イチャイチャしたりラブラブな事をしたり話す事よりもそっちの方が上だったのだから仕方がないことではあるのだけど。 でも僕達は付き合い始めたばっかだから、そんな世間話よりもイチャイチャとかの方が優先だったからなのかもしれない。

 これからは仕事でも僕は惺と一緒なのだけど、僕と一緒に暫く組む事になったのは惺で、これから仕事でも付き合う事にもなる。

 だけど仕事場では僕が教える係だ。 そう仕事場では僕が上司で惺が部下という関係で、仕事場では僕の方が上ということだろう。 そしてプライベートでは僕の方が下になるのだ。

 僕達の関係はまだ始まったばかり。 この先どうなるのかは分からない。


 そして僕的に思い出した事がある。 ウチに物件を探しに来た時に、惺は『御手洗さんが住んでるマンションかアパートがいい』と言っていた。

 よくよく考えてみると、

 僕と一緒のマンションに住めば、仕事場も近い所にもなるというでもある。

 ……成る程。 納得。

END
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