【1/完結】ノンケだった俺が男と初体験〜ツンデレ君には甘いハチミツを〜

綺羅 メキ

文字の大きさ
上 下
2,087 / 2,140

〜21〜

しおりを挟む
 その和也の言葉に少しの間黙ってしまったのは裕実だ。 だが次の瞬間、

「でもぉおお!」

 そう裕実も涙目で和也に向かい訴える。

「ふふ……確かに今の裕実の顔は可愛いけどさぁ……でも、本当に先に裕実だけがイっちゃっていいのかなぁ? だってさ、みんな我慢してるんだぜ」
「確かに、そうですけどぉおお! では、僕もイけないようにしてみてはいかがですかね?」

 裕実の方は寧ろいい事を思いついた! かのような表情を和也の方へと向けると、和也の方は、にやりとしたような表情をしたように思える。

 そこに裕実の方は目をパチクリとさせるのだ。

「本当に、裕実も、それでいいんだな?」
「え? あ……そうですけど……?」

 和也のその言葉に視線を違う方向へと向ける裕実。 だが和也の方は、そんな裕実に対して楽しそうになってるのは気のせいであろうか。 しかも確認するかのように二度も同じ事を聞いたのだから。

「……って事は、いいって事なんだよな? 裕実の事をイけないようにしてもいいって事だもんな」
「え? はい……そういう事なんですけど……?」

 本当に今の和也はおかしいと首を傾げる裕実。 何で、そう何回も同じ事をしつこい位に聞いて来るのか? というのを裕実の方は全く理解してないからであろう。

 勿論、和也の方は裕実に何回も聞いた理由っていうのはある。 そう望達と一緒でモノの先端部分から望達と同じ道具を入れる為にだ。 だからわざとその道具の名称を裕実には伝えなかったのだから。

「じゃあさ、裕実もコレ使っちゃおうぜ!」

 そう言ってやっと和也は望達がモノの先端部分に使っている道具を裕実へと見せるのだった。

 それを見た瞬間、裕実は耳までも真っ赤にさせる。

「え? ちょ、か、和也……? そ、それは……ちょ! あ……嫌だかなぁ?」
「え? だって……今の会話で約束したろ? 裕実もコレをやるってさ……しかも、イきたくてもイけないんだから、いいんじゃねぇ?」

 その和也の言葉に黙ってしまう裕実。

 裕実からしてみたら、まさかその道具を使うとは思ってなかったからであろう。

「今更、嫌だとは言わせねぇぜ。 それに、コレをココに入れたらイけなくなるんだしな。 それにギリギリまでイけない方が、気持ち良くていいんだってさ。 それに、俺だって、こう平然としてるけどさ……本当はイきたいんだからな。 それを、我慢しているのは俺達の方なの! 好きな人を前にして、フツーこんな風に我慢出来る訳ねぇだろ? 普通は好きな人を前にしたら、速攻挿れてイきたいに決まってんじゃん! 男っていうのは本来そういうもんなのー! でも、相手を傷つけないように体を重ねるのも男の役目だろ?」
「あ……」

 と変に説得されてしまっている裕実。 そこまで言われてしまうともう返す言葉は無いように思える。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~

みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。 成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪ イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)

俺は触手の巣でママをしている!〜卵をいっぱい産んじゃうよ!〜

ミクリ21
BL
触手の巣で、触手達の卵を産卵する青年の話。

オメガなパパとぼくの話

キサラギムツキ
BL
タイトルのままオメガなパパと息子の日常話。

処理中です...