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「も、も、もうっ! 朔望ぅうう! イっちゃっていい?」

 流石の歩夢もイきたくて、イきたくて限界なのであろう。 既に息を切らしながら、言葉の方も途切れ途切れで朔望に聞いているのだから。

「イってもいいけど、歩夢今のその状態でイけるのー? 多分、イけないと思うんだけどなぁ?」

 そう言われて、フッと歩夢は自分のモノの方へと視線を向けると、イけにイけない道具が自分の中に入っていたのを思い出したのであろう。

「え? コレ、まだ取っちゃダメなのぉおお?」

 もう本当にイきたいのか、瞳を潤してはいるのだが、それは多分イきたくてもイけない事の方に泣きたいという表情なのかもしれない。

「イく時は、僕と一緒じゃないとダメだろうね」
「ぇええ?! 本当に今に僕はイきたいのにぃいい? 本当にダメなの!?」

 と今度は懇願するかのように涙目で朔望の事を見上げる歩夢。

 そんな歩夢に『プッ!』と噴き出してしまう朔望。 その歩夢の姿が恋人である朔望にはヒットしてしまったのかもしれない。

「ホント、お前って、可愛いのな……。 僕の方が逆にイってしまいそうになってくるしさ。 でも、まだ、イかせないよ。 それに、望兄さんも裕実さんもイってないだろ? みんな同じ条件の中で歩夢だけが一番最初にイくなんて恥ずかしくないか?」
「ぁ……た、確かに、そうだけどさぁ……でもっ! イきたいもんはイきたいのっ!」

 そうわざと腰を振りながら朔望の方へと見せるのだ。

「ふふ……いいねぇ。 歩夢のそんな誘って来るような姿好きだよぉお。 もっともっと腰を振ってごらん……もしかしたら、僕がイきたいのいい。 って言うかもしれないよ……」
「ぶぅう!」

 と歩夢は朔望の言葉に頬を膨らませると、朔望から視線を逸らすのだった。

「でもっ! ぁあん! イけないっ! 確かにコレはイく事が出来ないんだけどぉおお! もう、ホント、ココに入っている道具ぅううう! 出してぇえ! もうっ! やぁああん! ぁあああん!」

 歩夢は腰を振り始めると、それと同時に甘い声が出て来たようにも思える。

 それは勿論望達ももう限界のようで、特に裕実は中に玩具を二つ挿れているのだから、イきたくて脳内で何かが爆発寸前なのかもしれない。

「も、もうっ! やぁあああ! ダメですってばぁああ! イきたい! 本当にイきたいんですって! 和也……まだ、本当にイっちゃダメですかぁあ?」  

 そう和也の方へと視線を向けながら涙目で訴える裕実。

「え? それは、どうなんだろうな? でもさ、歩夢は何だかまだまだのように見えるんだけど……。 でもさ、裕実だってみんなより早くイきたくねぇだろ?」
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