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「知ってるか? これから、お前のココに、この状態で玩具挿れるんだけどさぁ……自分に見え見えの状態でっていうのもいいんじゃねぇ?」

 と朔望の方は完全にSなのであろう。 それに相手は弟なのだから、そういう所では遠慮しなくてもいいという所なのだからなのかもしれない。

 一瞬顔を赤くした歩夢だったのだが、

「朔兄がやりたいんだったら、やったらいいいんじゃない?」

 と売り言葉に買い言葉状態だ。 きっとそこは兄弟喧嘩の鉄則みたいなのがあるからなのであろう。 そう兄弟喧嘩というのはそういう所がある。

 売られた喧嘩は必ず買ういう事だ。

 しかし今の歩夢は何でか、朔望の事を朔兄と呼んでいたのは一旦何でなんだろうか。

 今までずっと歩夢は朔望の事をそう呼んでいたのだから、こういざという時にはそう言ってしまうのかもしれない。

 しかしそんな言葉を歩夢に言われたって、兄である朔望が怯む訳もなく、歩夢にも玩具が挿入して行く様子を見せたいようで、

「じゃ、思いっきり中に入れてもいいのか?」

 そこは若干優しさが含まっているのであろう。 本当にムカついているんだったら、何も聞かずに一気に中に挿れているのだから。

「それは、流石に嫌に決まってるじゃん! そこ切れてしまったら、朔望がどう責任取ってくれる訳?」

 その言葉には流石の朔望も黙ってしまったようだ。 確かにSっ気は朔望には思いっきりあるのかもしれないのだが、やはり相手が痛い思いや怪我をするのは違うと思っているからなのであろう。 それに二人は兄弟なのだから、流石にそこまでする気は無いという事なのかもしれない。

「……分かったよ」

 とそこは流石に折れたようで、

「じゃあ、ココにこれをゆっくりと挿れてってもいいんだな?」

 そう言って朔望が出して来たのは、大人のモノみたいな玩具だ。

「あー、コレを、僕が歩夢の中に見えるように挿れるのもいいけどさぁ、僕的には自分で挿れる姿も見て見たいかもー! ま、いいか? それとも、歩夢にそこの所は選ばせて上げようか?」

 そう小悪魔的な笑顔見せる朔望。

「歩夢的にはどっちがいい? 自分でコレを挿れるか? 歩夢に見えるようにココにコレを挿れるか?」
「……なら!」

 歩夢はそう言うと、朔望から玩具を受け取り、

「じゃあ、自分で挿れる」

 と語尾にハートマークが付きそうな勢いで言うのだ。 そして朔望にも見えるように、玩具の先端部分を舐めると、

「じゃあ……これを、中に挿れるねぇ……。 ちゃんと、朔望見ててよ……あ! バックの方がいいかな? それとも座ったまま?」

 本当に兄弟っていうのは、売り言葉があれば買い言葉も発生するのであろう。 だけどそれは逆に言えば兄弟だから、そこまで言い合えるのかもしれない。
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